金高騰につられてゴールドプラスを買った話|S&P500・NASDAQ単独に勝つ条件

「金が史上最高値を更新」というニュースが流れていた時期に、私は"ゴールドプラス"という投資信託を買いました。 あれから時間が経ち、ふと他の投資信託と含み益を比べてみたら、想像以上に差がついていて——。 今回は、ゴールドプラスの仕組みとメリットを整理しつつ、自分が買って気づいたこと、そして「単独指数に勝つための条件」を正直に書いていきます。 ゴールドプラスとはどんな投資信託か ゴールドプラス(Tracersシリーズが代表的)は、ひとことで言うと「株式と金、両方に同時に投資する」投資信託です。 ポイントは資金効率。先物を活用することで、1万円の投資で「米国株式に1万円ぶん+金に1万円ぶん」、合計2万円相当(純資産の200%)のエクスポージャーを取ります。普通なら2万円必要なところを、1万円で両取りしようという設計です。 種類としては主に2つあります。 商品名 株式部分 金部分 S&P500ゴールドプラス S&P500(米国大型株500社) 金先物 NASDAQ100ゴールドプラス NASDAQ100(米国ハイテク中心100社) 金先物 私はこのどちらも購入しました。 ゴールドプラスのメリット 買った当時、私が魅力に感じていたのは次の3点でした。 ひとつめは資金効率の良さ。前述のとおり、少ない元手で株と金の両方にフル投資できます。 ふたつめは分散効果。金は株式と値動きの相関が低く、「有事の金」と呼ばれるように、株が下がる局面で逆に買われることがあります。株式の弱点を金が補ってくれる、というのが理屈です。 みっつめは低コスト。信託報酬は年0.2189%(Tracers NASDAQ100ゴールドプラスの場合)と、レバレッジ型としてはかなり安い水準です。 ここまで読むと「いいことづくめ」に見えます。私もそう思って買いました。 私が買った理由と、現在の結果 正直に書きます。 私がゴールドプラスを買った動機は、分散ヘッジでも緻密な戦略でもありませんでした。 ちょうど金の高騰が連日ニュースになっていた時期で、「これは金を持っておくべきなのでは」と思ったから。つまり、上がっている金に乗っかった形です。 同じ時期に、純粋な金(ゴールド)ファンドも一緒に買いました。 それから時間が経ち、保有している投資信託の含み益をふと並べて比較してみたところ、こうなっていました。 保有ファンド 単独指数との差 S&P500ゴールドプラス S&P500単独より 約10%劣後 NASDAQ100ゴールドプラス NASDAQ単独より 約20%劣後 金(ゴールド)ファンド 保有する投資信託の中で唯一のマイナス 同じ時期に買ったのに、ゴールドプラスは株式単独に明確に負けている。そして金ファンドに至っては、ただひとつ含み損を抱えている。 理由はシンプルで、購入後に金が伸び悩んだからです。 ゴールドプラスは「株式100% + 金100%」なので、金部分が振るわなければ、その分だけ株式単独に負けます。私は金が一番盛り上がっていたタイミング、つまり相対的な高値圏で買ってしまったわけです。 ゴールドプラスがS&P500・NASDAQ単独に勝つ条件 ここが今回いちばん伝えたいところです。ゴールドプラスが単独指数に勝つには、明確な条件があります。 結論から言うと「金部分がプラスのリターンを出すこと」。これに尽きます。 ゴールドプラスは「株式100% + 金100%」の構造なので、株式部分のリターンは単独指数とほぼ同じ。差がつくのは丸ごと金部分です。さらに、金は先物で持つためファイナンスコスト(おおまかに米国の短期金利、現状4〜5%程度)がかかります。 つまり、 金がしっかり上がる → 株式単独に勝てる 金が横ばい〜下落 → コスト分も含めて株式単独に負ける という非常にハッキリした構図になっています。 過去のシミュレーションが好成績だったのは、長く続いた金の上昇相場をまるごと捉えていたから。逆に言えば、ゴールドプラスを買うということは「これから先も金が強い相場が続く」という賭けとセットなのです。 金に強い確信があるなら合理的。でも、私のように「ニュースを見て何となく」では、その前提が抜け落ちていました。 振り返り——私に必要な投資信託だったのか 長期投資のつもりで、いろいろな投資信託を買ってきました。でもゴールドプラスと金ファンドについては、改めて考えると「私の投資方針に本当に必要だったのか」と疑問が湧いています。 私が株式インデックスに求めているのは、長期で世界経済・米国経済の成長に乗ること。一方でゴールドプラスは、そこに「金の相場観」という別の賭けを上乗せする商品でした。 その相場観を私は持っていなかった。ニュースの熱気に乗っただけだった。これが正直な反省点です。 近いうちに売却するかどうか、今まさに迷っています。金が弱い今は相対的な底値圏の可能性もあり、売るなら一括ではなく数回に分けてタイミングを慣らそうか、とも考えています。 ただ、ひとつ確かに言えるのは——「上がっているニュースを見て買う」のは、私にとって良い投資判断ではなかった、ということ。これは高い授業料でしたが、書き残しておく価値のある学びだと思っています。 ゴールドプラスが向いている人・向かない人 ここまでを踏まえて、私なりに整理すると次のようになります。 向いていそうな人 ...

May 28, 2026 · 1 min