これまでの投資を振り返りながら考えを整理するコムギ

グロース株、色々買ってみて分かったこと|積立をインデックス2本に絞った理由

投資を始めてから、いくつかの方針を記事にしてきました。下落局面でも積み立てをやめない話、高配当株を選ぶ基準の話。 今日はその続きというか、最近自分の中でようやく整理がついたことを書きます。 今後の積立は、S&P500とオルカンの2本だけにする——そう決めた理由の話です。 そしてその整理のきっかけになったのが、グロース株を実際に買ってみた経験でした。 グロース株、色々買ってみました まず、グロース株について軽く説明しておきます。 グロース株(成長株)とは、売上や利益がこれから大きく伸びると期待されている企業の株のことです。米国のハイテク企業などが代表例で、配当はあまり出さない代わりに、株価そのものの値上がりを狙います。私がこれまで記事にしてきた高配当株——利益を配当というかたちで株主に返してくれる成熟した企業——とは、性格が対照的な株です。 「これから伸びる会社を見つけて、その成長に乗る」。言葉にすると、とても魅力的に聞こえますよね。 私も惹かれました。そして実際に、特に米国のグロース株を、色々と買ってみました。 結果から言うと、損失が出ている銘柄は、少なくありません。 惹かれる気持ちと、ギャンブルの境目 誤解のないように書いておくと、グロース株そのものが悪いとは思っていません。きちんとリサーチして、事業を理解して、長期の成長を信じて持ち続ける。そういう投資ができる人にとっては、正当な選択肢だと思います。 問題は、私自身がそれを続けられるのかということでした。 グロース株は、値動きも大きく、企業の将来性を自分で見極め続ける必要があります。決算を読み、業界のニュースを追い、期待と現実のズレを測り続ける。この熱意と緊張感を、5年、10年と持ち続けられるだろうか? 自分に問いかけてみて、正直な答えは「今は無理そうだ」でした。 リサーチが追いつかないまま「伸びそうだから」で買うのは、投資というよりギャンブルに近い何かになってしまう。損失が出ている銘柄たちを眺めながら、そう思ったんです。 惹かれる気持ちは本物でした。でも、惹かれることと続けられることは、別の話でした。 積立はS&P500とオルカン、2本に絞る そこで決めたのが、今後の積立はS&P500とオルカンの2本だけという方針です。配分はS&P500を多めにしています。 S&P500を多めにする理由は、シンプルにアメリカの強さへの確信です。経済成長の力強さ、株主への還元を重視する企業文化、働き方も含めた社会全体の伸び——伸びも安定感も抜群だと感じています。 それでもオルカン(全世界株)も積み立てる理由は、いろいろな本や有識者の見解に触れるうちに腑に落ちたことがあったからです。オルカンは「世界全体の経済成長に賭ける」投資。つまり、どの国が伸びても“漏れなく”拾える。この網羅性は、予想を当てにいく投資とは正反対の、安心感につながる考え方だなと思いました。 「アメリカが強いと思うならS&P500だけでいいのでは?」という考え方もあると思います。私も迷いました。でも、未来を確信しきれないからこそ両方持つ。確信はS&P500に、保険はオルカンに。今の私にはこの組み合わせがしっくりきています。 そして何より、インデックスの積立は銘柄を見極め続ける必要がありません。下落局面でも何もしないでいられるのは、この「判断しなくていい仕組み」のおかげです。 でも、高配当株はやめません ここまで読むと「守りに入ったんだな」と思われるかもしれませんが、一つだけ続けるものがあります。 高配当株です。これは今後も買い続けます。 理由は、リターンの計算というより、もっと素朴なものです。 配当金の記事にも書いたように、私は不労所得に向かってコツコツ積み上げている途中です。配当金が入ってくるたびに、少しずつでも前に進んでいる実感がある。高配当株を続けていることが、仕事のモチベーションを支えていると言っても過言ではないんです。 働いて得たお金で株を買い、その株が配当を生む。この循環があるから、日々の仕事にも張り合いが出る。私にとって高配当株は、資産形成の手段であると同時に、頑張り続けるための支えでもあります。 まとめ|惹かれる気持ちの置き場所を決めた 整理すると、私の投資はこうなりました。 積立:S&P500(多め)+オルカン。判断しない担当。淡々と続ける 高配当株:今後も継続。不労所得へコツコツ。仕事のモチベーションを支える担当 グロース株:色々買ってみて、今の自分にはリサーチを続けられないと分かった。今は続ける段階ではないと判断 グロース株の経験は、損失も含めて授業料だったと思っています。惹かれる気持ちそのものは否定しなくていい。ただ、その気持ちを銘柄選びの基準にしてはいけない——それが、実際に買ってみて分かった一番のことでした。 惹かれる気持ちには、ちゃんと置き場所を用意する。私の場合、それが高配当株でした。 周りと比べず、焦らず、一歩ずつ。この方針でまた淡々と続けていきます。 ※本記事は私個人の考えと体験をまとめたものであり、特定の商品や投資手法を推奨するものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。 💰 投資口座・投資スクールを選ぶなら ▶ DMM 株 日本株・米国株・NISAに対応。アプリで手軽に取引でき、ポイントも貯まる証券口座。 ▶ Financial Academy(株式・FX投資スクール) 株式投資・外貨・FXが学べる投資スクール。無料セミナーから気軽に始められる。 ※ 本記事にはPR・紹介リンクを含みます。 ...

August 9, 2026 · 1 min
ふるさと納税の改正ポイントをひらめいた表情で紹介するコムギ

ふるさと納税が2026年10月から変わる|返礼品が減る前に、9月までにやっておくこと

iDeCoに続いて、ふるさと納税もルールが変わります。 しかも今回は「2026年10月から」。もう目の前です。 結論から言うと、今年の寄附は9月までに済ませたほうがいいと私は考えています。 毎年ふるさと納税を利用している薬剤師として、改正の中身と「私はどうするか」をまとめます。 改正のポイントは3つ 今回の改正で押さえておきたいのは、この3つです。 「6割ルール」で返礼品の量が減る(2026年10月〜段階的に) 地場産品の基準が厳しくなる(2026年10月〜) 高所得者の控除に上限(2027年〜・年収1億円クラスの話) ひとつずつ見ていきます。 ①「6割ルール」——同じ寄附額でも、もらえる量が減っていく いま自治体は、寄附額の5割までを返礼品や送料などの経費に使えます。 これが2026年10月から段階的に圧縮され、最終的には経費4割まで(=寄附額の6割以上を自治体の手元に残す)になります。 寄附する側から見ると、こういうことです。 1万円の寄附でもらえる量が減る あるいは、同じ返礼品の寄附額が上がる(1万円→1万2,000円など) 定期便の回数が見直される可能性も 実際、前回2023年10月に「5割ルール」が厳格化されたときは、9月に駆け込み寄附が集中して、人気返礼品の品切れや配送遅延が起きました。 今回も同じことが起きる可能性が高いと思っています。 ② 地場産品基準の厳格化——加工品・家電系が消えるかも 2026年10月からは「その地域の産品」と認められる基準も厳しくなります。 たとえば、区域外の工場で加工された製品は、原材料がその地域産でなければ返礼品として認められない方向です。 影響を受けそうなのは、 加工食品(他県の工場で作られているもの) 家電・日用品系 一部の体験型返礼品 このあたりは、10月以降ラインナップから消える可能性があります。 「毎年あの返礼品を頼んでいる」という定番がある方は、今年は早めに確保しておくのが安心です。 ③ 高所得者の控除上限——ほとんどの人には関係なし 2027年からは、控除額(特例控除)に193万円の上限が設けられます。 ただしこれは、寄附枠が年間数百万円あるような年収1億円クラスの話。 年収500万〜900万円の薬剤師の寄附上限は年6万〜15万円程度なので、私たちにはほぼ影響ありません。ここは安心してください。 ちなみに、ふるさと納税サイトのポイント付与はすでに2025年10月から禁止されています。サイト選びで悩む必要が薄れたぶん、いまは「返礼品そのもの」で選ぶ時代になりました。 で、私はどうするか 私の方針はシンプルです。 今年の寄附は、9月までに済ませます。 理由は2つ。 10月以降は返礼品の量・ラインナップが変わる可能性が高い 前回の改正時と同じく、9月は駆け込みで品切れ・配送遅延が起きやすい つまり「9月に駆け込む」のではなく、駆け込みが始まる前の7〜8月に動くのが一番ストレスがないと考えています。 私は毎年、遠方の特産品を「お取り寄せ気分」で選んでいます(選び方はこちらの記事に書きました)。 今年も新米やフルーツを中心に、夏のうちに枠を使い切る予定です。 ひとつだけ注意点。寄附額は上限の8〜9割にとどめるのがおすすめです。 上限額は今年の収入で決まるので、年末までの収入が確定していない時期に満額まで寄附すると、見込みが外れたぶんが自己負担になります。早く動くなら、余裕をもたせる。これはセットです。 掛け持ち薬剤師はワンストップ特例が使えない(再掲) これは以前の記事でも書きましたが、大事なのでもう一度。 掛け持ちで働いている人は確定申告が必須なので、ワンストップ特例は使えません。 寄附は何月にしても、控除は翌年の確定申告でまとめて申告します。 詳しくはこちらをどうぞ。 薬剤師のふるさと納税活用術|掛け持ちだとワンストップ特例が使えない話 掛け持ち薬剤師の確定申告|税理士任せだった私が初めてe-Taxで申告した話 まとめ 2026年10月から「6割ルール」で、同じ寄附額でもらえる返礼品は段階的に減っていく 地場産品基準の厳格化で、加工品・家電系は消える可能性。定番がある人は早めに確保 高所得者の193万円上限は、一般の薬剤師には関係なし 私は駆け込みが始まる前の夏のうちに、上限の8〜9割まで寄附する予定 掛け持ち薬剤師はワンストップ不可・確定申告で控除。ここは変わらず 制度は変わっても、「実質2,000円で各地の特産品が届く」お得さ自体はまだ健在です。 変わる前に慌てるのではなく、変わることを知ったうえで、早めに淡々と使う。今年もそんなふうに付き合っていきます。 ※制度の詳細・施行時期は今後変更される可能性があります。最新の公式情報(総務省)をご確認のうえ、ご自身の判断でご利用ください。 📊 ふるさと納税の控除申告に ...

July 25, 2026 · 1 min
祈るような気持ちで相場を見守るコムギ

保有する半導体投信が20%超動いても、積み立てをやめない理由|下落局面で私が何もしない話

2026年7月、相場が騒がしくなっています。 7月上旬には、米国の半導体株指数(SOX指数)が1日で6%を超える急落。FOMCの利上げ観測、中東情勢の再燃、原油高——ニュースを開くたびに、不安になる材料が並んでいます。 私の口座も、ちゃんと影響を受けています。 保有ファンドの中でも値動きの激しい半導体関連の投資信託は、この局面で20%以上動きました。数字だけ見ると、なかなかのジェットコースターです。 SNSでも「積み立て、いったん止めたほうがいい?」という声をちらほら見かけます。 先に結論を書きます。 私は何もしません。積み立ても、そのまま続けます。 実際、この急落のあいだ、積立設定は一度も触っていません。今日は、その理由を書いてみます。 下落局面の積み立ては「安く買えている」 積立投資の仕組みを思い出すと、答えはシンプルです。 毎月同じ金額で買っている場合、価格が下がっているときほど、同じ金額でたくさんの口数が買えます。 相場が高いとき → 少ししか買えない 相場が安いとき → たくさん買える つまり下落局面は、積立投資家にとって「同じ商品をセールで仕入れている期間」。ここで積み立てを止めるのは、セールの日だけ買い物をやめるようなものです。 頭では分かっていても、含み益が減っていくのを見ると不安になる。その気持ちは私にもよく分かります。だからこそ、次の話です。 「何もしない」は、意外と難しい 以前、買い注文のやらかしについて書いたときにも感じたのですが、投資の失敗の多くは「余計なことをしたとき」に起きます。 下がったから怖くなって売る → そこが底だった 上がりそうだから一気に買う → そこが天井だった 相場のニュースが騒がしいときほど、何かしたくなる。でも、積立投資の強みは「判断を毎回しなくていい」ことにあります。 タイミングを読む勝負を最初から降りている。それが積み立てという仕組みの正体です。 正直に言うと、半導体投信が20%以上動くのを見て、心がまったく揺れなかったわけではありません。「一部だけでも利確しておく?」「下がりきってから買い直せば?」という考えが、頭をよぎらなかったと言えば嘘になります。 でも、その「よぎった考え」に従って動いた場合、うまくいく保証はどこにもない。むしろ過去の自分の失敗は、だいたいそういう場面で生まれています。 だから私は、ニュースが騒がしい日ほど「何もしない」を意識しています。 私の「何もしない」を支えている3つの仕組み とはいえ、精神論だけで耐えられるほど、私も強くありません。 「何もしない」を続けられているのは、仕組みのおかげです。 1. 自動積立にしている 毎月決まった日に、決まった額が自動で買われる設定にしています。私の意思が介在しないので、相場が荒れていても淡々と買い付けが進みます。 2. 生活費と投資のお金を分けている 投資に回しているのは「当面使わないお金」だけ。暴落しても生活は揺らがないので、慌てて売る理由がそもそもありません。 3. 「増やす担当」と「使うお金を生む担当」を分けている 以前の記事で書いた役割分担です。S&P500やオルカンは「増やす担当」なので、途中の値動きは仕事のうち。日々の心の支えは高配当株の配当金が担当してくれています。 過去の暴落も、あとから見れば「買い場」だった S&P500の歴史を振り返ると、リーマンショック、コロナショック、数々の調整局面——どの暴落も、長期で見ればあとから「買い場」になっています。 もちろん、過去がそうだったから未来もそうだとは限りません。 でも、少なくとも言えるのは——暴落のたびに積み立てをやめた人より、続けた人のほうが報われてきたのが、インデックス投資の歴史だということです。 私はその歴史に賭けて、S&P500とオルカンをコアに据えています(保有ファンドは全部公開しています)。 まとめ 下落局面の積み立ては「セールで仕入れている期間」。止めるのはもったいない 投資の失敗は「余計なことをしたとき」に起きがち。積み立ての強みは判断を毎回しなくていいこと 「何もしない」を支えるのは精神力ではなく仕組み——自動積立・お金の分離・役割分担 過去の暴落は、続けた人にとって「あとから見れば買い場」だった 相場が騒がしい時期は、これからも定期的にやってきます。 そのたびに私はこの記事に書いたことを思い出して、今月も淡々と積み立てを続けます。 ※本記事は私個人の考えと体験をまとめたものであり、特定の商品や投資手法を推奨するものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。 💰 投資口座・投資スクールを選ぶなら ...

July 19, 2026 · 1 min
iDeCoの制度改正について説明するコムギ

iDeCoが2026年12月に大きく変わる|掛金上限6.2万円・10年ルール・70歳まで加入。私はどうするか

以前の記事で、今年からiDeCoを始めた話を書きました。 そのiDeCoに、今年の12月、大きな制度改正が来ます。 「掛金の上限が月6.2万円になる」という良い話と、「10年ルールで受け取りが不利になった」という厳しい話が同時に進んでいて、正直、情報が入り乱れています。 加入して1年目の私も他人事ではないので、改正の中身を整理して、自分はどうするつもりかまで書いておきます。 改正のポイントは3つ 今回の改正で変わるのは、大きくこの3つです。 変わること 今まで これから 時期 掛金の上限(会社員・企業年金なし) 月2.3万円 月6.2万円 2026年12月〜 退職所得控除の調整期間 5年 10年 2026年1月〜適用 加入できる年齢 65歳未満 70歳未満 2027年1月〜(予定) ひとつずつ見ていきます。 ① 掛金上限が月2.3万円 → 6.2万円へ 私のような企業年金のない会社員の場合、iDeCoの掛金上限は月2.3万円でした。 これが2026年12月から、月6.2万円まで引き上げられます。約2.7倍です。 (実際の引き落としに反映されるのは、2027年1月分からの予定です) iDeCoの最大の強みは、掛金が全額所得控除になること。 枠が2.7倍になるということは、節税できる上限も2.7倍になるということです。 年間で見ると、掛金の上限は約27.6万円 → 約74.4万円。 収入が上がるほど所得税率も上がるので、掛け持ちで収入を伸ばしている薬剤師にとって、この拡大はかなり大きな話だと思っています。 ちなみに自営業などの第1号被保険者は月6.8万円 → 7.5万円(国民年金基金などと合算)に引き上げられます。 ② 「10年ルール」——改悪と言われた話 一方で、受け取るときの税制は厳しくなりました。 iDeCoを一時金でまとめて受け取るときは、「退職所得控除」という大きな非課税枠が使えます。勤め先の退職金も同じ枠を使います。 今までは、iDeCoの一時金を受け取ってから5年空けて退職金を受け取れば、それぞれの控除をフルに使えました。 これが、2026年1月以後の受け取り分から「10年」に延長されました。 いわゆる「iDeCo改悪」と話題になったのはこの部分です。 正直に言うと、受け取り方の自由度が下がったのは事実です。 ただ、私はこう受け止めています。 積み立て中の所得控除・運用益非課税は何も変わっていない 影響が出るのは「一時金+退職金を短い間隔で受け取る人」で、受け取り方の設計しだいで対処の余地がある 私は30代。受け取りは20年以上先で、それまでに制度がまた変わる可能性も十分ある 出口の税制が厳しくなったのは残念ですが、入口のメリットが消えたわけではない。ここを混同して「iDeCoはもうダメ」と切り捨てるのは早計かなと思っています。 ③ 70歳まで加入できるように 加入できる年齢も、65歳未満から70歳未満に広がる予定です(2027年1月〜)。 私にはまだ遠い話ですが、「長く働いて長く積み立てる」選択肢が広がるのは、掛け持ちで働く身としては素直に良い方向だと感じます。 薬剤師は比較的長く働ける仕事なので、60代でも現場に立ちながら積み立てを続ける、という道が現実的になってきました。 で、私はどうするか まず現状から書くと、私は今、月2.3万円の満額を拠出しています。 企業年金のない会社員の上限いっぱいです。これ以上増やしたくても、枠がありませんでした。 だから今回の改正で枠が6.2万円に広がるのは、私にとってはシンプルに朗報で——12月からは掛金を増やす予定です。 ただし、いきなり新しい上限の満額まで行くつもりはありません。 理由は、前の記事でも書いたiDeCo最大の注意点が変わっていないからです。 60歳まで引き出せない。 月6.2万円を全部iDeCoに入れると、年間74万円超のお金が60歳までロックされます。 節税効果は魅力ですが、この先なにが起きるかわかりません。 いつでも引き出せるNISAの積立を軸にしつつ、iDeCoは「なくても生活が回る範囲」で増やす。このバランスは崩さないつもりです。 私はiDeCoを楽天証券で運用しているのですが、掛金の変更も楽天証券の画面から手続きできます(正確には「加入者掛金額変更届」の提出が必要で、変更は年1回まで)。 NISAも投資信託も楽天証券に集約しているので、資産全体を1つの画面で見ながら配分を考えられるのは、こういうときに便利だなと感じます。 ...

July 12, 2026 · 1 min
取り崩せない問題について考えるコムギ

私が高配当株を始めた理由。「取り崩せない問題」の話

先日、掲示板のスレッドで、こんなコメントを見かけました。 貯金や投資を十分にしていてもずっと不安 一生で使い切れないほどの資産がある人でも、資産が目減りするってのはストレス感じるらしい まぁまぁの資産じゃそりゃ不安だわ。 これを読んで、私が高配当株を始めた理由はまさにここだったなと思い出したので、今日はその話を書いてみます。 4%ルールは、理屈の上では正しい インデックス投資の世界には「4%ルール」という有名な考え方があります。資産の4%ずつを毎年取り崩していけば、資産を大きく減らさずに長く暮らしていける、というものです。 理屈としてはよくできています。全世界株式やS&P500のような優良なインデックスは、長期で見れば右肩上がりに成長してきた歴史があるので、取り崩す分より増える分のほうが多い年もたくさんあるわけです。 私自身、オルカンとS&P500をコアに積み立てているので、この理屈自体を否定するつもりはまったくありません。 でも、実際に「売る」ことができるのか 問題は、理屈ではなく心理のほうです。 インデックス投資は時間とともに増えていくことが多い。だからこそ「売却しないほうが増える」という事実が、常に頭のどこかにあります。取り崩そうとするたびに「今売ったら、将来の増える分を捨てることになるのでは」という気持ちがよぎる。 冒頭の掲示板のコメントにもあったように、十分な資産がある人でさえ、残高が前の月より減ることにストレスを感じるそうです。ましてや私たちのような普通の個人投資家が、老後に毎年淡々と元本を売却していけるのか。 私は、正直あまり自信がありません。積み上げてきたものを自分の手で減らすというのは、数字以上に心にくるものがあると思うのです。 配当金は「勝手に振り込まれる」からこそ使える そこで高配当株です。 株価の値上がりという意味では、高配当株はインデックス投資に劣ることが多いと思います。これは事実として受け止めています。 でも配当金には、インデックスにはない決定的な強みがあります。それは「自分で売る決断をしなくても、自動的に振り込まれる」ということです。 元本を減らす痛みを感じることなく、口座にお金が入ってくる。これなら罪悪感なく使えます。まさに不労所得の一歩だなと感じています。 合理性ではインデックスに軍配が上がるとしても、「実際に使えるお金」という意味では、配当金のほうが機能する。少なくとも私にとってはそうでした。 私なりの役割分担 というわけで、私のポートフォリオはこんな整理になっています。 オルカン、S&P500などのインデックス投資は「増やすお金」。基本的に売らない 日本の高配当株は「使うお金を生む装置」。配当金は遠慮なく使ってよし 増やす担当と、使えるお金を生む担当。この役割分担ができてから、投資に対する気持ちがだいぶ楽になりました。 複数の薬局をかけもちしながら働いている今は、配当金がなくても生活はできます。でも将来、働き方を緩めたくなったとき、あるいは働けなくなったとき、自動的に振り込まれる配当金がどれだけ心の支えになるか。それを想像しながら、今日もコツコツ高配当株を積み上げています。 最後までお読みいただきありがとうございました。 ※本記事は特定の銘柄や投資手法を推奨するものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。 💰 投資口座・投資スクールを選ぶなら ▶ DMM 株 日本株・米国株・NISAに対応。アプリで手軽に取引でき、ポイントも貯まる証券口座。 ▶ Financial Academy(株式・FX投資スクール) 株式投資・外貨・FXが学べる投資スクール。無料セミナーから気軽に始められる。 ※ 本記事にはPR・紹介リンクを含みます。 高配当株・投資の考え方に関連する記事もどうぞ。 私が日本の高配当株を集め始めた理由と、選ぶ3つの基準 日経平均7万円へ。歴史的な上げ相場の中で、私があえて高配当株に向かう理由 ミニ株(単元未満株)とは?兼業薬剤師がコツコツ買う手順 保有投資信託19本すべて公開|薬剤師投資家のリアルな中身

July 11, 2026 · 1 min
投資信託の買い注文をキャンセルして冷や汗をかくコムギ

投資信託の買い注文で、私がやらかしかけた話|1%の差は元本がまるごと消えるレベルだった

投資信託を買うとき、商品名だけを見て注文ボタンを押していませんか? 実は私、買い注文を出してから「あ、これ買っちゃいけないやつだ」と気づいて、慌ててキャンセルした経験が二度あります。 どちらも知識がなかったゆえのミスですが、被害が出る前に立ち止まれたのは幸いでした。 今回は、その2つのヒヤリ体験を正直に公開しつつ、初心者がハマりやすい"商品選びの落とし穴"と、私がたどり着いた注文前のチェック習慣を書いていこうと思います。 やらかし①:危うく「レバレッジ商品」を買うところだった ひとつめは、買いたい投資信託の名前で注文を上げたあと、商品の説明に「レバレッジ」と書いてあるのに気づいたケースです。 慌てて調べて、すぐにキャンセルしました。 レバレッジ型の投信は、名前が普通のインデックスファンドと紛らわしいのに、中身がまったく違います。 日々の値動きを2倍などに増幅する設計で、上げ相場では強い一方、長期保有には向きません。 なぜ長期に向かないか。 レバレッジ型には「逓減(ていげん)」という特性があり、相場が上下を繰り返すと、原指数が横ばいでもジワジワ価値が目減りしていくのです。 コツコツ積み立てて長く持つ、という私のスタイルとは真逆の商品でした。 見分け方は意外とシンプルです。 チェック点 レバレッジ型の特徴 商品名 「レバレッジ」「レバ」「2倍」「ブル」「ダブル」などが付く NISA 成長投資枠の対象外(つみたて枠も対象外) 値動き 原指数の2倍など、増幅された動きをする 特に「NISAの対象外」というのは大きな手がかり。 長期の積立コアとして買おうとしているのに対象外なら、その時点で「あれ?」と立ち止まれます。 実はこのシリーズの序盤で書いたゴールドプラスも、実質レバレッジ商品(NISA対象外)でした。 名前に惑わされず中身を見る大切さを、私は何度も学んでいるわけです。 やらかし②:信託報酬の高い商品を買いかけた ふたつめは、信託報酬(保有中ずっとかかるコスト)が高い商品を、よく見ずに買いかけたケースです。 当時の私は「信託報酬なんて、0.1%も1%も大した違いじゃないでしょ」と思っていました。 でも、これがとんでもない勘違いだったのです。 1%の差が長期でどれだけ効くか、具体的な数字で見てみます。 100万円を年5%で30年間運用したと仮定します(あくまで一定リターンを置いた単純な試算です)。 信託報酬 30年後の金額 0.1%の場合 約420万円 1.1%の場合 約315万円 その差、なんと約105万円。 最初に入れた元本100万円が、まるごと消えるのと同じくらいのインパクトです。 手数料1%の違いが、複利で雪だるま式に膨らみ、これだけの差になる。 積立だともっと衝撃的です。 毎月3万円を30年積み立てた場合(元本1,080万円)で同じ試算をすると、 信託報酬 30年後の金額 0.1%の場合 約2,450万円 1.1%の場合 約2,045万円 差は約400万円。 コストの差というより、もう"別の未来"です。 この効きを知ってから、私は同じ中身のファンドなら、できるだけ信託報酬の安いものを選ぶようになりました。 コア編で書いた「eMAXIS Slimから楽天・プラスに乗り換えた」のも、まさにこの1%の重みに気づいたからです。 なぜ"商品名"だけで間違えるのか 2つのミスに共通するのは、「商品名や、買いたい気持ちが先行して、中身を確認しなかった」こと。 投資信託は、似た名前で中身が全然違う商品がたくさんあります。 同じ「NASDAQ」でも、ふつうのインデックスかレバレッジ型か。 同じ指数に連動していても、信託報酬は数倍違うことがある。 為替ヘッジの有無、分配金あり/なしなど、名前のうしろに付く小さな違いで、性質が大きく変わります。 注文画面で銘柄名を検索すると、似た名前の商品がずらっと並びます。 ここで焦って選ぶと、私のように"似て非なるもの"を掴みかけることになります。 私がたどり着いた、注文前のチェック習慣 同じミスを繰り返さないために、今は注文を確定する前に、必ず次の点を確認しています。 ひとつめは正式名称。 略称や思い込みではなく、商品の正式名称を最後まで読む。 「レバレッジ」「ブル」などの危険ワードがないか確認します。 ふたつめは信託報酬。 同じ指数に連動する商品が複数あるなら、コストを比べる。 0.1%台と1%台では、将来の結果がまったく変わります。 ...

July 4, 2026 · 1 min
夜にパソコンでミニ株の注文を入れるコムギ

ミニ株(単元未満株)とは?兼業薬剤師がコツコツ買う手順

高配当株の3つの基準の記事で「具体的な注文の流れは、あらためて手順記事として書く予定です」と書きました。今回はその回収です。 ミニ株(単元未満株)とは何か、そして兼業薬剤師の私が実際にどうやってコツコツ買っているかを、手順ベースで書いていきます。 「個別株ってまとまったお金がないと買えないんでしょ?」と思っている方にこそ、読んでほしい内容です。 ミニ株(単元未満株)とは:1株から日本株が買える仕組み 日本株は本来、100株単位(1単元)で取引するのが基本ルールです。 たとえば株価3,000円の会社なら、100株で30万円。1銘柄買うだけでこの金額です。セクター分散しようと思って5銘柄そろえたら150万円——普通のパート薬剤師には、なかなか気軽に出せる金額ではありません。 そこで登場するのがミニ株(単元未満株)です。 1株から買える(株価3,000円なら3,000円で株主になれる) 配当も1株分きちんともらえる(100株の1/100の金額) 数百円〜数千円単位で買えるので、お給料の残りでコツコツ積み上げられる 私の高配当株集めは、このミニ株が大前提です。「下がったら1株買い足す」という私の買い方ルールは、1株から買えるからこそ成立しています。 私が使っているのは楽天証券の「かぶミニ」 私は楽天証券を使っているので、単元未満株は「かぶミニ」というサービスで買っています。 かぶミニには取引方法が2種類あって、 リアルタイム取引:取引時間中に、その時の価格で売買する 寄付(よりつき)取引:注文を出しておいて、翌営業日の朝一番の価格(寄付)で約定する 私が使っているのは寄付取引のほうです。理由は次の章で書きますが、日中薬局で働いている兼業投資家には、こちらのほうが圧倒的に合っていると感じています。 ※手数料やスプレッドの扱いは取引方法によって異なり、変更されることもあるので、最新の条件は楽天証券の公式サイトでご確認ください。 私の買い方手順:前日の夜に注文して、翌朝勝手に約定 ここからが本題です。私の平日の注文ルーティンは、こうなっています。 ①夜、その日の株価をチェックする 仕事と家のことが終わった夜、ウォッチしている銘柄の株価を確認します。 見るのはシンプルに2点だけ。 前日より下がっているか 自分の取得単価より下がっているか どちらかに当てはまっていたら「買い」です。逆に上がっていたら、何もしません。この判断に迷いが入らないよう、ルールとして固定しています。 ②国内株の個別株画面から「1株」を選んで注文 楽天証券のアプリ(またはサイト)で買いたい銘柄の個別株画面を開き、注文画面でかぶミニ(単元未満株)の1株を選びます。 注文の仕方自体は、単元株の寄付注文と同じ感覚です。難しい操作は何もありません。「銘柄を開く→1株を選ぶ→注文確定」、慣れれば1分で終わります。 ③翌朝、寄付で自動的に約定する 寄付取引なので、注文は翌営業日の朝一番の価格で約定します。 私は朝の時間は出勤準備でバタバタしているので、この「寝ている間に注文が生きて、朝勝手に約定してくれる」仕組みがとてもありがたいんです。株価に張り付く必要が一切ありません。 ④昼休みに約定を確認する 薬局の昼休みにスマホをちらっと見て、「約定してるな」と確認して終わり。 この一連の流れは平日タイムスケジュールの記事でも書いたとおり、投資にかけている時間は1日たった数分です。日中は調剤と投薬で手いっぱいなので、これ以上手間のかかる投資は続かないと思っています。 なぜリアルタイムではなく「寄付注文」なのか 正直に言うと、リアルタイム取引で底値を狙えたら理想かもしれません。 でも、私は日中働いています。調剤の合間にチャートを見るわけにはいかないし、そもそも見たところで底値なんて分かりません。 それなら、「前日より下がっていたら翌朝の寄付で買う」と機械的に決めてしまったほうが、迷いもストレスもない。翌朝の寄付が思ったより高くても安くても、それは誤差だと割り切っています。1株ずつ、何回にも分けて買っているので、1回1回の約定価格の差は長い目で見ればならされていくからです。 完璧なタイミングを狙うより、続けられる仕組みを選ぶ。これは銘柄選びの3基準と同じ考え方です。 ミニ株のメリットと、知っておきたい注意点 最後に、実際に使っていて感じるメリットと注意点をまとめます。 メリット 少額で始められる:数百円〜数千円から株主になれる 時間分散が自然にできる:一度にまとめ買いしないので、高値づかみのリスクが分散される 配当は1株からもらえる:高配当株集めと相性抜群 セクター分散しやすい:少額だから複数の業種に手を広げられる 注意点 株主優待は基本もらえない:多くの企業は優待に100株以上が必要です(配当と違って、優待目当てならミニ株は不向き) 議決権がない:株主総会での議決権は単元株が前提です 注文方法に制限がある:単元株のような指値注文は基本できません(だからこそ私は寄付注文と割り切っています) 対象外の銘柄もある:すべての銘柄が単元未満株で買えるわけではありません 私の場合、目的は配当をコツコツ積み上げることなので、優待と議決権がないことはデメリットに感じていません。目的がはっきりしていれば、注意点は「知っておけばいい」程度のことだと思います。 まとめ:まとまったお金がなくても、株主にはなれる ミニ株(単元未満株)は1株から買えて、配当も1株分もらえる仕組み 私は楽天証券のかぶミニ×寄付取引。前日の夜に注文→翌朝勝手に約定→昼休みに確認 ルールは「前日比か取得単価より下がっていたら1株買う」だけ。迷わない仕組みにしている 優待と議決権はないけれど、配当目当てのコツコツ投資なら十分すぎる道具 「100株分のお金が貯まったら始めよう」と思っていると、いつまでも始まりません。1株なら、今月のお給料の残りからでも始められます。小さく始めて、数年かけて育てる——ミニ株は、そんな投資をしたい人のための仕組みだと思います。 ※本記事は私個人の体験と投資方針をまとめたものであり、特定の銘柄や金融商品の売買を勧めるものではありません。サービス内容や手数料は変更される場合があるため、最新情報は各社公式サイトでご確認ください。投資判断はご自身の責任でお願いします。 💰 投資口座・投資スクールを検討するなら ...

July 3, 2026 · 1 min
投資ノートを見ながら高配当株の選び方を考えるコムギ

私が日本の高配当株を集め始めた理由と、選ぶ3つの基準

日経平均7万円の記事で「これから日本の高配当株について書いていきます」と予告してから、少し時間が空いてしまいました。 今回はその約束の回収です。私が日本の高配当株を集め始めた理由と、銘柄を選ぶときの3つの基準を書いていきます。 先に正直に言っておくと、私は財務諸表を隅々まで読み込めるタイプの投資家ではありません。EPSやキャッシュフローをガッツリ分析して……という「正しい選び方」には、まだ勉強が追いついていない自覚があります。 でも、だからこそシンプルなルールを決めて、機械的にコツコツ続けるやり方に落ち着きました。「完璧に分析できないと個別株は買えない」と思って動けずにいる方に、参考になれば嬉しいです。 なぜ高配当株を集め始めたのか きっかけは、日経平均7万円という歴史的な上げ相場でした。 それまでの私の個別株投資はグロース(成長株)中心で、200万円超の含み損という手痛い失敗も経験しています。グロース株は株価の値上がりがすべてなので、下落局面では「持っているだけでつらい」状態になりがちでした。 一方、高配当株は株価が下がっても、配当という形でリターンが入り続けます。 上げ相場でも下げ相場でも、持っている限り配当が積み上がる 「配当が入るから持ち続けられる」という心の支えになる 掛け持ちの給与・投資信託の積立に続く、第三の収入の柱が育てられる それに、もっと素直な気持ちを言えば——不労所得への憧れもあります。 私の収入は、掛け持ちで薬局を移動しながら、自分の体と時間を使って稼いでいるものです。だからこそ、「自分が働いていない間も、持っているだけでお金が入ってくる」仕組みには、シンプルに憧れます。配当はまさにそれで、1株買うごとに、その憧れが少しずつ現実の金額になっていく感覚があります。 「いつか働けなくなる日」への備えでもある 憧れと同時に、これは備えでもあります。 パート掛け持ちという働き方は、時給は高くても、収入を誰も保証してくれません。正社員のように会社が守ってくれるわけではないし、年末年始・お盆・GWなど薬局が休みになれば、その分そのまま収入が減ります。働けた月と働けなかった月で収入が変わる、不安定さと隣り合わせの働き方なんです。 それに、薬剤師という仕事そのものも、安泰とは言い切れないと感じています。調剤報酬改定のたびに薬局の経営は厳しさを増していて、医療業界で働き続けることが明るい未来なのか、疑問視する声もある気がします。もし業界が人件費削減に踏み切れば、働き口自体が減るかもしれません。 もしいつか、突然働けなくなる日が来ても。もし薬剤師の働き口が今より減っても。自分の体と資格だけに頼らない収入の柱があれば、その分の安心感が持てる。高配当株を1株ずつ集めるのは、私にとってその安心感を積み立てる作業でもあります。 日経7万円というお祭りの中で、あえて熱狂に乗らず、配当という「確実に手元に来るリターン」を積み上げる方向にシフトした——というのが私の理由です。 銘柄を選ぶ3つの基準 基準①:配当利回り3%以上を目安にする まず入り口として、配当利回り3%以上を目安にしています。 本当は「利回り2%くらいの企業まで広げて、成長性も見て選ぶ」ほうが理想だと思っています。利回りが低めでも増配を続けて成長していく企業を早く仕込めたら、将来の取得利回りはもっと高くなるからです。 でも、そこまで見極める力はまだありません。だから今は、シンプルに3%というラインを引いて、その中から選んでいます。自分の実力に合わせて基準を単純化するのも、続けるためのコツだと思っています。 基準②:減配の有無・連続増配をチェックする 次に見るのは、過去に減配していないか、増配を続けているかです。 高配当株投資で一番怖いのは、買った後に配当が減らされること。利回りに惹かれて買ったのに減配されたら、前提が崩れてしまいます。だから過去の配当実績は必ず確認します。 ただし、ここは機械的に切り捨てないようにしています。 というのも、減配の理由は企業の実力不足だけではないからです。流行やセクターローテーション、世界情勢など、企業の力ではどうにもならない外部要因で一時的に業績が落ちることもあります。だから減配歴があっても、財務の安定性や将来性があると判断できれば買うこともあります。 「実績は確認する。でも数字だけで判断しない」——このバランスを意識しています。 基準③:知名度より「歴史のあるニッチな強み」 3つ目が、私が一番大事にしている基準です。 高配当株というと、誰もが知っている大企業のランキングが出てきがちです。でも私の印象では、知名度のある企業は買う人も多く、PERやPBRが高くなりがち。つまり、いい会社でも割高な値段で買うことになりやすいんです。 だから私は、あえて知られていないけれど、歴史があってニッチな強みを持つ企業を探しています。 実際にスクリーニングをしていると、「こんな会社があったんだ」という知らない企業にたくさん出会いました。地味だけど特定の分野で長年シェアを持っている、そういう企業ほど、割安に放置されていることがあります。 私のスクリーニング条件(正直に公開) 具体的には、こんな条件でスクリーニングしています。 中小型の企業(知名度で割高になっていない) 自己資本比率(財務が安定していて潰れにくい) 配当利回り(3%以上を目安に) これが正しい選び方なのかは、正直分かりません。配当性向やEPSの推移まで見られたら、もっと精度は上がると思います。 でも、この3つには一応筋が通っています。「割高でない企業を」「潰れにくさを確認して」「配当がもらえる水準で」買う。難しい分析ができない今の私には、これで十分だと思って続けています。 もうひとつ、セクターローテーションから絞り込むこともあります。相場にはお金が業種ごとに巡っていく流れがあるので、「今、割安に放置されている業種はどこか」に焦点を当てて、その業種の中から基準に合う企業を探していく、という順番です。 スクリーニングのほかには、株に詳しい方の著書やSNSも参考にしています。ただし、そのまま買うのではなく、買い時かどうかは自分でチェックしてから。人の意見は「銘柄と出会うきっかけ」で、買う判断は自分でする、と決めています。 買い方のルール:下がったら1株ずつ買い足す 基準で選んだ後の「買い方」にも、シンプルなルールがあります。 前日より下がっていたら、もしくは自分の取得単価より下がっていたら、1株ずつ買い足す。 これだけです。 単元未満株(ミニ株)なら1株から買えるので、100株単位でまとめ買いする必要がありません。数百円〜数千円単位でコツコツ買えるから、「下がったら少し買う」を淡々と繰り返せます。一度にまとめて買わないので、自然に時間分散にもなります。 セクター分散も意識しています。特定の業種に偏らないように——ただし、がんじがらめにならないようにあくまでざっくりと。 高配当株集めはまだ始めたばかりです。焦らず、数年かけてポートフォリオを整えていくつもりでいます。 具体的な注文の流れ(前日の夜に注文して、翌朝の寄付で約定する私のやり方)は、平日タイムスケジュールの記事でも触れていますが、あらためて手順記事として書く予定です。 銘柄名を出さない理由 この記事では、あえて具体的な銘柄名を出していません。 私の持ち株を真似してほしいのではなく、「自分の実力に合った基準を決めて、コツコツ続ける」という考え方を持ち帰ってほしいからです。基準の数字も含めて、ご自身の状況に合わせてアレンジしてもらえたらと思います。 まとめ:完璧な分析より、続けられるルール 高配当株を始めた理由は、株価だけに頼らない「配当」というリターンを積み上げたいから 基準は3つ:①利回り3%以上を目安に ②減配・増配の実績をチェック(ただし柔軟に) ③知名度よりニッチな強み スクリーニングは中小型×自己資本比率×利回り。正解かは分からないけれど、筋は通していると思っています 買い方は「下がったら1株ずつ」。セクター分散はざっくり、数年かけて育てる 完璧な分析ができるようになるのを待っていたら、いつまでも始められません。今の自分に扱えるシンプルなルールで始めて、勉強しながら基準を育てていく——それが私のやり方です。 ※本記事は私個人の見解と投資方針をまとめたものであり、特定の銘柄や金融商品の売買を勧めるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。 💰 投資口座・投資スクールを選ぶなら ...

July 3, 2026 · 1 min
確定申告のチェックリストにペンで記入するコムギ

掛け持ち薬剤師の確定申告|税理士任せだった私が初めてe-Taxで申告した話

掛け持ちで働く薬剤師にとって、避けて通れないのが確定申告です。 私はこれまで税理士さんにお任せしていたのですが、昨年、初めて自分でe-Taxを使って申告しました。 今回は、掛け持ち薬剤師に確定申告が必要になる理由と、実際に自分でやってみた体験を書いていきます。 「掛け持ちを始めたけど、税金まわりがよく分からない」という方の参考になれば嬉しいです。 なぜ掛け持ち薬剤師は確定申告が必要なのか 会社員や1ヶ所勤務のパートなら、職場の年末調整で税金の精算が完結します。 だから「確定申告なんてやったことがない」という薬剤師さんがほとんどのはず。 でも、掛け持ちを始めると事情が変わります。 理由はシンプルで、年末調整は1ヶ所でしかできないから。 私のように複数の薬局から給与をもらっていると、メインの職場で年末調整をしても、2ヶ所目以降の給与は精算されないまま残ります。 2ヶ所目以降の給与は源泉徴収の税率が高めに設定されている(いわゆる乙欄)ことも多く、全部の収入を合算して、確定申告で正しい税額に計算し直す必要があるのです。 つまり掛け持ち薬剤師にとって確定申告は、「やったほうがいい」ではなく基本的に必須の手続き。 逆に、払いすぎた税金が返ってくるケースもあるので、義務というより「精算の場」と考えたほうが気が楽です。 税理士任せだった私が、自分でやってみることにした 私はこれまで、確定申告は税理士さんにお願いしていました。 正直、「自分でやるのは難しそう」というイメージが強かったからです。 でも、このブログでお金のことを発信するようになって、「自分の税金の中身を、自分で分かっていないのはどうなんだろう」と思うようになりました。 それで昨年、思い切って自分でe-Tax(国税庁のオンライン申告システム)に挑戦してみたのです。 e-Tax申告に必要だったもの 私が用意したのは、主にこれだけです。 用意するもの 備考 マイナンバーカード e-Taxのログインに使う スマートフォン カードの読み取りに使う 源泉徴収票(全職場分) 掛け持ち先すべてから受け取る ふるさと納税の寄附データ 私は寄附金控除も申告 掛け持ち薬剤師ならではの注意点は、源泉徴収票を勤務先の数だけ集めること。 正直に言うと、私の場合はこの書類集めが一番大変でした。 定期的に勤務している薬局だけでなく、スポットで働いた薬局の分まで必要になるからです。 スポット先は勤務が終わると接点がなくなるので、源泉徴収票をきちんと受け取れているか、意識して確認する必要がありました。 ふるさと納税の寄附金受領証明書も、寄附した自治体ごとに届くので、揃えるのはなかなか骨が折れます。 年末〜年明けに届く書類は、専用のファイルなどにまとめて「申告書類はここに全部入れる」と決めておくのがおすすめです。 実際の流れ:思っていたより「入力するだけ」だった 大まかな流れはこうでした。 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセス マイナンバーカードとスマホでログイン 源泉徴収票の内容を、職場の数だけ入力 ふるさと納税などの控除を入力 計算された税額を確認して、そのまま送信 やってみて感じたのは、書類さえ揃ってしまえば、あとは「画面の案内に沿って、源泉徴収票の数字を写していく」作業だということ。 初めてなので入力項目の意味が分からず手が止まる場面もありましたが、案内に沿ってひとつずつ進めていけば、初めてでも何とかたどり着けました。 税額の計算は全部システムがやってくれるので、自分で税法を理解している必要はありません。 税務署に行く必要も、書類を郵送する必要もなし。 振り返ると、大変だったのは申告作業そのものより、スポット先も含めた書類集めのほうでした。 自分で申告して分かったメリット 自分でやってみて感じたメリットは3つあります。 1つめは、自分の収入と税金の全体像がつかめること。 どの職場からいくらもらって、税金がいくらで、何の控除が効いているのか。 お任せしていた頃は見えていなかった数字が、全部自分ごとになりました。 年収1,000万円を目指すうえで、これはとても大きな変化です。 2つめは、控除の意識が変わること。 ふるさと納税やiDeCoといった「所得控除」の効き方が、申告画面で税額が変わるのを見ると実感として理解できます。 3つめは、費用がかからないこと。 e-Tax自体は無料です。 掛け持ち薬剤師が気をつけたいこと 最後に、注意点もまとめておきます。 申告期間は原則2月16日〜3月15日。源泉徴収票は早めに揃えておく スポット勤務先の源泉徴収票も忘れずに。発行されない場合は遠慮せず催促してOK ふるさと納税をしている人は、確定申告で寄附金控除も忘れずに(ワンストップ特例は確定申告をすると無効になります) 不明点は税務署の相談窓口や国税庁のチャットボットも使える ちなみに私は今年から、特定口座での運用やiDeCoも新たに加わりました。 来年の確定申告はまた景色が変わりそうなので、そのときの実体験も改めてレポートしようと思います。 ※税金の取り扱いは個々の状況によって異なります。本記事は私個人の体験をまとめたものであり、正確な情報は国税庁のサイトや税務署、税理士等の専門家にご確認ください。 📊 掛け持ちの確定申告に ...

July 2, 2026 · 1 min
iDeCoに加入するかどうか考えるコムギ

薬剤師がiDeCoを始めた理由|NISAとの違いと「節税しながら積み立てる」という選択

このブログではNISAや投資信託の話を書いてきましたが、実はもうひとつ、今年から始めたものがあります。 iDeCo(個人型確定拠出年金)です。 投資を始めた今年、「どうせ積み立てるなら、節税にもなる枠を使わない手はない」と思い、加入しました。 今回は、iDeCoとNISAの違いと、私がiDeCoを始めた理由、そして注意点を正直に書いていきます。 iDeCoとは:自分でつくる年金+節税の制度 iDeCoは、ひとことで言うと「自分で掛金を出して、自分で運用する年金」です。 毎月一定額を積み立てて、投資信託などで運用し、60歳以降に受け取ります。 ここまでならNISAの積立と似ていますが、iDeCoには決定的な特徴があります。 掛金が全額、所得控除になること。 つまり、積み立てた金額のぶん、その年の所得税・住民税が安くなるのです。 NISAとiDeCo、何が違う? 私なりに整理した比較表がこちらです。 NISA iDeCo 運用益 非課税 非課税 掛金の所得控除 なし あり(全額) 引き出し いつでもOK 原則60歳まで不可 手数料 特になし 加入時・毎月の手数料あり 位置づけ 自由な資産形成 老後資金づくり+節税 ポイントは2つです。 iDeCoだけの強みは「掛金の所得控除」。 NISAは運用益が非課税になるだけですが、iDeCoは積み立てた瞬間に節税効果が発生します。 運用がプラスでもマイナスでも、掛金分の控除は確実に効く。 ここが一番の違いです。 iDeCoだけの弱みは「60歳まで引き出せない」。 NISAはいつでも売却して現金化できますが、iDeCoは原則60歳まで受け取れません。 急にお金が必要になっても、iDeCoのお金は使えないのです。 私がiDeCoを始めた理由 理由はシンプルで、収入が上がってきたからです。 掛け持ちで収入を伸ばしてきて、確定申告を自分でやるようになり、税金の重さを数字で実感するようになりました。 所得税は収入が上がるほど税率が上がる仕組みなので、収入が高い人ほど、所得控除の節税効果は大きくなります。 年収1,000万円を目指して稼ぐ力を伸ばすなら、守る力も一緒に伸ばさないと、増えた分がどんどん税金に持っていかれてしまう。 ふるさと納税・確定申告ときて、次の一手がiDeCoでした。 それに、NISAでの積立投資にも少し慣れてきて、「長期で積み立てて増やす」という考え方が自分の中に根づいてきたタイミングでもありました。 老後資金という一番長期のお金こそ、節税しながら積み立てる枠に置くのが合理的だと考えたのです。 中身は100% S&P500にしました 掛金額は伏せますが、選んだ商品は書いておきます。 S&P500のインデックスファンド、100%です。 正直、ここは悩みました。 コアの投資信託と同じように、オルカンなど複数を組み合わせる案も考えたのですが—— iDeCoは60歳以降に取り崩していくお金です。 出口のことまで考えると、複数の商品を持つより、王道のインデックス1本でシンプルに持っておくほうが、将来の自分が管理しやすいと判断しました。 それに、iDeCoにはスイッチング(保有商品を別の商品に入れ替える仕組み)があります。 NISAと違って、iDeCoの中での入れ替えは非課税枠を消費しません。 今後、年齢が上がって「守り」の配分を増やしたくなったり、戦略が変わったりしたら、そのときスイッチングすればいい。 「今はS&P500に全部。変えたくなったら変えられる」——この柔軟さも、決め手のひとつでした。 注意点も正直に書いておきます iDeCoは万能ではありません。 私が加入前に確認した注意点はこの3つです。 ① 60歳まで引き出せない これが最大の注意点。 生活防衛資金や近い将来使うお金は、絶対にiDeCoに入れてはいけません。 「なくても生活が回る金額」だけを掛金にするのが大前提です。 ② 手数料がかかる ...

July 2, 2026 · 1 min