これまでの投資を振り返りながら考えを整理するコムギ

グロース株、色々買ってみて分かったこと|積立をインデックス2本に絞った理由

投資を始めてから、いくつかの方針を記事にしてきました。下落局面でも積み立てをやめない話、高配当株を選ぶ基準の話。 今日はその続きというか、最近自分の中でようやく整理がついたことを書きます。 今後の積立は、S&P500とオルカンの2本だけにする——そう決めた理由の話です。 そしてその整理のきっかけになったのが、グロース株を実際に買ってみた経験でした。 グロース株、色々買ってみました まず、グロース株について軽く説明しておきます。 グロース株(成長株)とは、売上や利益がこれから大きく伸びると期待されている企業の株のことです。米国のハイテク企業などが代表例で、配当はあまり出さない代わりに、株価そのものの値上がりを狙います。私がこれまで記事にしてきた高配当株——利益を配当というかたちで株主に返してくれる成熟した企業——とは、性格が対照的な株です。 「これから伸びる会社を見つけて、その成長に乗る」。言葉にすると、とても魅力的に聞こえますよね。 私も惹かれました。そして実際に、特に米国のグロース株を、色々と買ってみました。 結果から言うと、損失が出ている銘柄は、少なくありません。 惹かれる気持ちと、ギャンブルの境目 誤解のないように書いておくと、グロース株そのものが悪いとは思っていません。きちんとリサーチして、事業を理解して、長期の成長を信じて持ち続ける。そういう投資ができる人にとっては、正当な選択肢だと思います。 問題は、私自身がそれを続けられるのかということでした。 グロース株は、値動きも大きく、企業の将来性を自分で見極め続ける必要があります。決算を読み、業界のニュースを追い、期待と現実のズレを測り続ける。この熱意と緊張感を、5年、10年と持ち続けられるだろうか? 自分に問いかけてみて、正直な答えは「今は無理そうだ」でした。 リサーチが追いつかないまま「伸びそうだから」で買うのは、投資というよりギャンブルに近い何かになってしまう。損失が出ている銘柄たちを眺めながら、そう思ったんです。 惹かれる気持ちは本物でした。でも、惹かれることと続けられることは、別の話でした。 積立はS&P500とオルカン、2本に絞る そこで決めたのが、今後の積立はS&P500とオルカンの2本だけという方針です。配分はS&P500を多めにしています。 S&P500を多めにする理由は、シンプルにアメリカの強さへの確信です。経済成長の力強さ、株主への還元を重視する企業文化、働き方も含めた社会全体の伸び——伸びも安定感も抜群だと感じています。 それでもオルカン(全世界株)も積み立てる理由は、いろいろな本や有識者の見解に触れるうちに腑に落ちたことがあったからです。オルカンは「世界全体の経済成長に賭ける」投資。つまり、どの国が伸びても“漏れなく”拾える。この網羅性は、予想を当てにいく投資とは正反対の、安心感につながる考え方だなと思いました。 「アメリカが強いと思うならS&P500だけでいいのでは?」という考え方もあると思います。私も迷いました。でも、未来を確信しきれないからこそ両方持つ。確信はS&P500に、保険はオルカンに。今の私にはこの組み合わせがしっくりきています。 そして何より、インデックスの積立は銘柄を見極め続ける必要がありません。下落局面でも何もしないでいられるのは、この「判断しなくていい仕組み」のおかげです。 でも、高配当株はやめません ここまで読むと「守りに入ったんだな」と思われるかもしれませんが、一つだけ続けるものがあります。 高配当株です。これは今後も買い続けます。 理由は、リターンの計算というより、もっと素朴なものです。 配当金の記事にも書いたように、私は不労所得に向かってコツコツ積み上げている途中です。配当金が入ってくるたびに、少しずつでも前に進んでいる実感がある。高配当株を続けていることが、仕事のモチベーションを支えていると言っても過言ではないんです。 働いて得たお金で株を買い、その株が配当を生む。この循環があるから、日々の仕事にも張り合いが出る。私にとって高配当株は、資産形成の手段であると同時に、頑張り続けるための支えでもあります。 まとめ|惹かれる気持ちの置き場所を決めた 整理すると、私の投資はこうなりました。 積立:S&P500(多め)+オルカン。判断しない担当。淡々と続ける 高配当株:今後も継続。不労所得へコツコツ。仕事のモチベーションを支える担当 グロース株:色々買ってみて、今の自分にはリサーチを続けられないと分かった。今は続ける段階ではないと判断 グロース株の経験は、損失も含めて授業料だったと思っています。惹かれる気持ちそのものは否定しなくていい。ただ、その気持ちを銘柄選びの基準にしてはいけない——それが、実際に買ってみて分かった一番のことでした。 惹かれる気持ちには、ちゃんと置き場所を用意する。私の場合、それが高配当株でした。 周りと比べず、焦らず、一歩ずつ。この方針でまた淡々と続けていきます。 ※本記事は私個人の考えと体験をまとめたものであり、特定の商品や投資手法を推奨するものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。 💰 投資口座・投資スクールを選ぶなら ▶ DMM 株 日本株・米国株・NISAに対応。アプリで手軽に取引でき、ポイントも貯まる証券口座。 ▶ Financial Academy(株式・FX投資スクール) 株式投資・外貨・FXが学べる投資スクール。無料セミナーから気軽に始められる。 ※ 本記事にはPR・紹介リンクを含みます。 ...

August 9, 2026 · 1 min
祈るような気持ちで相場を見守るコムギ

保有する半導体投信が20%超動いても、積み立てをやめない理由|下落局面で私が何もしない話

2026年7月、相場が騒がしくなっています。 7月上旬には、米国の半導体株指数(SOX指数)が1日で6%を超える急落。FOMCの利上げ観測、中東情勢の再燃、原油高——ニュースを開くたびに、不安になる材料が並んでいます。 私の口座も、ちゃんと影響を受けています。 保有ファンドの中でも値動きの激しい半導体関連の投資信託は、この局面で20%以上動きました。数字だけ見ると、なかなかのジェットコースターです。 SNSでも「積み立て、いったん止めたほうがいい?」という声をちらほら見かけます。 先に結論を書きます。 私は何もしません。積み立ても、そのまま続けます。 実際、この急落のあいだ、積立設定は一度も触っていません。今日は、その理由を書いてみます。 下落局面の積み立ては「安く買えている」 積立投資の仕組みを思い出すと、答えはシンプルです。 毎月同じ金額で買っている場合、価格が下がっているときほど、同じ金額でたくさんの口数が買えます。 相場が高いとき → 少ししか買えない 相場が安いとき → たくさん買える つまり下落局面は、積立投資家にとって「同じ商品をセールで仕入れている期間」。ここで積み立てを止めるのは、セールの日だけ買い物をやめるようなものです。 頭では分かっていても、含み益が減っていくのを見ると不安になる。その気持ちは私にもよく分かります。だからこそ、次の話です。 「何もしない」は、意外と難しい 以前、買い注文のやらかしについて書いたときにも感じたのですが、投資の失敗の多くは「余計なことをしたとき」に起きます。 下がったから怖くなって売る → そこが底だった 上がりそうだから一気に買う → そこが天井だった 相場のニュースが騒がしいときほど、何かしたくなる。でも、積立投資の強みは「判断を毎回しなくていい」ことにあります。 タイミングを読む勝負を最初から降りている。それが積み立てという仕組みの正体です。 正直に言うと、半導体投信が20%以上動くのを見て、心がまったく揺れなかったわけではありません。「一部だけでも利確しておく?」「下がりきってから買い直せば?」という考えが、頭をよぎらなかったと言えば嘘になります。 でも、その「よぎった考え」に従って動いた場合、うまくいく保証はどこにもない。むしろ過去の自分の失敗は、だいたいそういう場面で生まれています。 だから私は、ニュースが騒がしい日ほど「何もしない」を意識しています。 私の「何もしない」を支えている3つの仕組み とはいえ、精神論だけで耐えられるほど、私も強くありません。 「何もしない」を続けられているのは、仕組みのおかげです。 1. 自動積立にしている 毎月決まった日に、決まった額が自動で買われる設定にしています。私の意思が介在しないので、相場が荒れていても淡々と買い付けが進みます。 2. 生活費と投資のお金を分けている 投資に回しているのは「当面使わないお金」だけ。暴落しても生活は揺らがないので、慌てて売る理由がそもそもありません。 3. 「増やす担当」と「使うお金を生む担当」を分けている 以前の記事で書いた役割分担です。S&P500やオルカンは「増やす担当」なので、途中の値動きは仕事のうち。日々の心の支えは高配当株の配当金が担当してくれています。 過去の暴落も、あとから見れば「買い場」だった S&P500の歴史を振り返ると、リーマンショック、コロナショック、数々の調整局面——どの暴落も、長期で見ればあとから「買い場」になっています。 もちろん、過去がそうだったから未来もそうだとは限りません。 でも、少なくとも言えるのは——暴落のたびに積み立てをやめた人より、続けた人のほうが報われてきたのが、インデックス投資の歴史だということです。 私はその歴史に賭けて、S&P500とオルカンをコアに据えています(保有ファンドは全部公開しています)。 まとめ 下落局面の積み立ては「セールで仕入れている期間」。止めるのはもったいない 投資の失敗は「余計なことをしたとき」に起きがち。積み立ての強みは判断を毎回しなくていいこと 「何もしない」を支えるのは精神力ではなく仕組み——自動積立・お金の分離・役割分担 過去の暴落は、続けた人にとって「あとから見れば買い場」だった 相場が騒がしい時期は、これからも定期的にやってきます。 そのたびに私はこの記事に書いたことを思い出して、今月も淡々と積み立てを続けます。 ※本記事は私個人の考えと体験をまとめたものであり、特定の商品や投資手法を推奨するものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。 💰 投資口座・投資スクールを選ぶなら ...

July 19, 2026 · 1 min
取り崩せない問題について考えるコムギ

私が高配当株を始めた理由。「取り崩せない問題」の話

先日、掲示板のスレッドで、こんなコメントを見かけました。 貯金や投資を十分にしていてもずっと不安 一生で使い切れないほどの資産がある人でも、資産が目減りするってのはストレス感じるらしい まぁまぁの資産じゃそりゃ不安だわ。 これを読んで、私が高配当株を始めた理由はまさにここだったなと思い出したので、今日はその話を書いてみます。 4%ルールは、理屈の上では正しい インデックス投資の世界には「4%ルール」という有名な考え方があります。資産の4%ずつを毎年取り崩していけば、資産を大きく減らさずに長く暮らしていける、というものです。 理屈としてはよくできています。全世界株式やS&P500のような優良なインデックスは、長期で見れば右肩上がりに成長してきた歴史があるので、取り崩す分より増える分のほうが多い年もたくさんあるわけです。 私自身、オルカンとS&P500をコアに積み立てているので、この理屈自体を否定するつもりはまったくありません。 でも、実際に「売る」ことができるのか 問題は、理屈ではなく心理のほうです。 インデックス投資は時間とともに増えていくことが多い。だからこそ「売却しないほうが増える」という事実が、常に頭のどこかにあります。取り崩そうとするたびに「今売ったら、将来の増える分を捨てることになるのでは」という気持ちがよぎる。 冒頭の掲示板のコメントにもあったように、十分な資産がある人でさえ、残高が前の月より減ることにストレスを感じるそうです。ましてや私たちのような普通の個人投資家が、老後に毎年淡々と元本を売却していけるのか。 私は、正直あまり自信がありません。積み上げてきたものを自分の手で減らすというのは、数字以上に心にくるものがあると思うのです。 配当金は「勝手に振り込まれる」からこそ使える そこで高配当株です。 株価の値上がりという意味では、高配当株はインデックス投資に劣ることが多いと思います。これは事実として受け止めています。 でも配当金には、インデックスにはない決定的な強みがあります。それは「自分で売る決断をしなくても、自動的に振り込まれる」ということです。 元本を減らす痛みを感じることなく、口座にお金が入ってくる。これなら罪悪感なく使えます。まさに不労所得の一歩だなと感じています。 合理性ではインデックスに軍配が上がるとしても、「実際に使えるお金」という意味では、配当金のほうが機能する。少なくとも私にとってはそうでした。 私なりの役割分担 というわけで、私のポートフォリオはこんな整理になっています。 オルカン、S&P500などのインデックス投資は「増やすお金」。基本的に売らない 日本の高配当株は「使うお金を生む装置」。配当金は遠慮なく使ってよし 増やす担当と、使えるお金を生む担当。この役割分担ができてから、投資に対する気持ちがだいぶ楽になりました。 複数の薬局をかけもちしながら働いている今は、配当金がなくても生活はできます。でも将来、働き方を緩めたくなったとき、あるいは働けなくなったとき、自動的に振り込まれる配当金がどれだけ心の支えになるか。それを想像しながら、今日もコツコツ高配当株を積み上げています。 最後までお読みいただきありがとうございました。 ※本記事は特定の銘柄や投資手法を推奨するものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。 💰 投資口座・投資スクールを選ぶなら ▶ DMM 株 日本株・米国株・NISAに対応。アプリで手軽に取引でき、ポイントも貯まる証券口座。 ▶ Financial Academy(株式・FX投資スクール) 株式投資・外貨・FXが学べる投資スクール。無料セミナーから気軽に始められる。 ※ 本記事にはPR・紹介リンクを含みます。 高配当株・投資の考え方に関連する記事もどうぞ。 私が日本の高配当株を集め始めた理由と、選ぶ3つの基準 日経平均7万円へ。歴史的な上げ相場の中で、私があえて高配当株に向かう理由 ミニ株(単元未満株)とは?兼業薬剤師がコツコツ買う手順 保有投資信託19本すべて公開|薬剤師投資家のリアルな中身

July 11, 2026 · 1 min
投資の土台コア7本を語る薬剤師コムギ

私の投資の"土台"はこう作った|コア7本と、信託報酬で遠回りした話

これまでの記事では、ゴールドプラスやテック、宇宙開発といった"攻めのサテライト“ばかり書いてきました。 でも、私のポートフォリオの本当の主役は、地味だけど大事な「コア」の部分です。 今回は、土台を支えるインデックス投資信託7本と、そこに至るまでに私がした遠回り——信託報酬を知らずに買い、あとから乗り換えた話——を書いていこうと思います。 これから投資を始める人に一番伝えたいことも、最後に。 私のコアは7本 まず、土台にしている投資信託7本を地域ごとに並べます。 今回ご紹介するのは、すべて投資信託です。 ファンド名 地域 役割 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 全世界 最初に買った全世界型(最初だけ) 楽天・プラス・オールカントリー株式 全世界 上と同じ中身を低コストで 楽天・プラス・S&P500 米国 私のメインの土台 楽天・VTI(全米株式の投資信託) 米国 米国市場まるごと VWO(新興国株式の投資信託) 新興国 新興国に投資 eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 新興国 新興国を投資信託で eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 日本 日本株。ごく少額 地域でいうと、全世界・米国・新興国・日本がひととおりそろっています。 なぜ「eMAXIS Slim」と「楽天プラス」が両方あるのか 一覧を見て「同じような全世界型が2本あるな」と気づいた方もいるはず。 これは戦略というより、私の遠回りの結果です。 投資を始めたばかりの頃、私は正直よく分かっていませんでした。 とりあえずランキング上位で人気だった「eMAXIS Slim」シリーズを買っておけば間違いないだろう、と。 実際、eMAXIS Slimは優秀なシリーズなので、その選択自体は悪くありません。 ところがしばらくして、「信託報酬(保有中ずっとかかるコスト)」の存在と、その差が長期では効いてくることを学びました。 そして調べてみると、私がメインで使っている楽天証券では、同じ中身でより信託報酬の安い「楽天・プラス」シリーズが出ている。 それを知ってからは、同じ内容のファンドは楽天・プラス系で買うようにしました。 結果、先に買ったeMAXIS Slim版と、あとから買い足した楽天・プラス版が、両方手元に残っているわけです。 中身はほぼ同じなので、これは正直、整理対象だなと思っていますがまだそのまま保有しています。 メインはS&P500、次点でオルカン 7本ある中で、私が一番の土台と考えているのはS&P500(楽天・プラス・S&P500)です。 次点が楽天・オールカントリー。 理由はシンプルで、長期投資について調べていくと、たいてい行き着くのが「広く分散された、信頼性の高いインデックスを長く持つ」という結論だったから。 これはまさにNISA向きですよね。 S&P500とオルカンは、その王道中の王道です。 奇をてらわず、世界経済・米国経済の成長にそのまま乗る。 これがコアの役割だと納得しています。 日本株(TOPIX)はごく少額 eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)は、初めてのNISAのつみたて投資枠で少しだけ買ったもので、保有額は全ファンド中いちばん少ないくらいです。 というのも、オルカンを持っていれば、その中に日本株も含まれている。 だから「日本株だけを別途厚く持つ必要はないかな」というのが、今の正直な感覚です。 TOPIXは"つみたての練習"の名残のような位置づけになっています。 ...

June 29, 2026 · 1 min