1日の投資ルーティンを振り返る薬剤師コムギ

薬剤師×投資家の平日タイムスケジュール|本業のかたわら、私はこう動いています

投資の話を書いていると、たまに 「本業がありながら、いつ投資してるんですか?」 と聞かれます。 私は薬剤師として働きながら、投資信託の積立と日本の個別株(最近は高配当株集め)をやっています。 専業トレーダーのように一日中チャートに張り付くことはできません。 それでも、生活のすき間をうまく使えば、兼業でも無理なく投資は続けられます。 今回は、そんな私のリアルな平日タイムスケジュールを、朝から夜まで時間軸で公開します。 まずは1日の全体像 ざっくり並べると、私の平日はこんな流れです。 時間帯 やること 6:30〜7:30 起床。前夜についた米国株の終値をチェック 9:00〜 市場が開くが、日中は仕事。相場はお昼にまとめて確認 昼休み しっかり休憩。余裕があれば株価チェック/ミニ株が買えたか確認/指値注文 仕事終わり(17:15〜) ミニ株の銘柄を選び、翌朝の寄付で約定するよう注文を入れる 夜・休日 ブログ記事の執筆 21:30〜22:00 その日の投資信託の基準価額をチェック 22:30(夏)/23:30 米国株スタート。値動きを見て、買いたいものは指値 ここから、それぞれの時間帯を少し詳しく書いていきます。 朝:まずは"昨夜のアメリカ"を確認する 起床は6:30〜7:30ごろ。 目が覚めてまずやるのが、米国株の終値チェックです。 米国市場は日本時間だと深夜〜早朝に動いているので、私が寝ている間に1日が終わっています。 だから朝は「昨夜アメリカで何が起きたか」を確認するところからスタート。 米国株の地合いは日本株にも影響するので、その日の相場の空気感をつかむ意味でも、朝いちばんの習慣にしています。 朝にやるのは、基本これだけ。 あとは出勤の準備をして、いつも通り仕事に向かいます。 日中:仕事の時間 9:00に日本市場が開きますが、日中は薬剤師としての仕事の時間です。 なので相場をチェックするのは、結局お昼休みになってから。 日中の値動きは、お昼にまとめて確認するスタイルにしています。 昼:しっかり休んで、余裕があれば相場を見る お昼休みは、まずしっかり休みます。 午後の仕事に備えて、ここで休憩を取るのが基本。 そのうえで余裕があれば、相場をチェックします。 見るのは日本株の値動きです。 私が買っているミニ株(単元未満株)は「寄付(よりつき)」で約定するので、朝の寄り付きで買えたかどうかを、このお昼の時間に確認します。 前日に指していた単元株が約定できたかをチェックしたり、狙っていた株が下がっていれば、新たに指値注文を入れることもあります。 とはいえ、毎日きっちりやるわけではありません。 あくまで「休憩を優先して、余裕があれば」。 無理に相場に張り付かないのが、長く続けるコツだと思っています。 仕事終わり〜夜:翌朝の仕込みと、米国株の値動きチェック 仕事を終えてからが、1日の投資ルーティンの締めです。 時間ごとに動きがあります。 仕事終わりの17:15以降にやるのが、ミニ株の銘柄選定と注文入れ。 単元未満株を買うときは「寄付注文」にしているので、翌朝の寄り付きで約定するように、前日のうちに「次はどれを、いくら分買うか」を決めて注文を入れておきます。 これが私のコツコツ買いの基本動作です。 ブログ記事を書くのは、夜や休日。 投資記事はまとまった集中が必要なので、落ち着いて考えられる時間に少しずつ書きためています。 21:30〜22:00ごろには、その日の投資信託の基準価額が出るので、ここをチェック。 日中に値動きの見えない投資信託は、夜になってようやく結果がわかります。 そして22:30(サマータイム以外は23:30)、米国市場がスタート。 値動きをたまにチェックして、買いたいものがあれば指値注文を入れます。 あらかじめ指値を入れておいて、見ないことや寝てしまうことも多いです。 こうして「日本の朝にアメリカの終値 → 日本の昼に日本株 → 日本の夜にまたアメリカ」と、私の1日は地球をぐるっと一周して終わります。 兼業投資家として意識していること こうして並べてみると、特別なことは何もしていません。 朝に昨夜のアメリカを確認し、お昼に相場を見て、仕事終わりに翌日の仕込みをする。 ...

June 27, 2026 · 1 min
保有投資信託19本を棚卸しする薬剤師コムギ

保有している投資信託、ぜんぶ見せます|コア7本+サテライト12本の全リスト【2026年版】

これまでゴールドプラスからテック系、宇宙開発まで個別に書いてきましたが、 「結局ぜんぶで何を持ってるの?」 という全体像を一度まとめておこうと思います。 今回は、現在私が保有している投資信託をすべて公開します。 配分比率や金額は伏せますが、「何を・どんな役割で持っているか」は包み隠さず並べます。 結論から言うと、計19本。 我ながら多いです。 私の基本方針:コア・サテライト戦略 まず前提として、私の運用は「コア・サテライト戦略」がベースです。 資産の土台になる部分(コア)は、全世界・米国・新興国・日本に広く分散したインデックスで固める。 その周りに、攻めの少額枠(サテライト)として、集中型・テーマ型・ファクター型を遊び心で配置する。 コアでどっしり構え、サテライトで楽しむ、という考え方です。 ただ、正直に言えば、サテライトが少々(かなり?)増えすぎているのが今の課題でもあります。 その点も含めて、ありのまま並べていきます。 コア:土台をつくる7本 広く分散して長期で持つ、ポートフォリオの背骨にあたる部分です。 ファンド名 役割 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 全世界に1本で分散する王道のコア 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス 上と同じ全世界型。楽天証券で保有 楽天・プラス・S&P500インデックス 米国大型500社に投資する定番 VTI(バンガード・トータル・ストックETF) 米国株式市場まるごと(約4,000銘柄) 楽天・VWO(バンガード・エマージング) 新興国株式に投資する eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 新興国株式を投信で eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 日本株全体に分散するコア 全世界・米国・新興国・日本と、地域の土台はひととおりそろっています。 サテライト①:上位銘柄の集中型2本 米国の超大型企業、上位10銘柄に絞って投資するタイプです。 ファンド名 役割 ニッセイ・S米国グロース株式メガ10 米国グロース上位10銘柄を均等配分 Tracers S&P500トップ10 S&P500の時価総額上位10銘柄 同じ「上位10銘柄集中」でも、均等配分か時価総額加重かで中身が変わります(この2本の比較は別記事で深掘りしました)。 サテライト②:テック系4本 米国・世界のハイテク企業に投資するグループ。これだけで4本あります。 ファンド名 役割 楽天・プラス・NASDAQ-100 ナスダック上位100銘柄。テックのコア的存在 Zテック20 世界のテック株上位20銘柄 一歩先いくUSテック・トップ20 米国のテック株上位20銘柄 iFreeNEXT FANG+ 超大型テック10銘柄を均等配分。最も尖った1本 対象範囲(米国/世界)・銘柄数(10/20/100)・加重方式がそれぞれ違います。 サテライト③:半導体3本 テックの中でも、半導体に特化したグループ。世界・日本・米国がそろっています。 ファンド名 役割 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資) 世界の半導体関連企業 eMAXIS 日経半導体株インデックス 日本の半導体関連企業 ニッセイSOX指数インデックスファンド 米国の半導体(SOX指数) 「世界・日本・米国」と半導体だけで3方向に張っている状態です。 ...

June 26, 2026 · 1 min
SpaceX上場と宇宙ファンドを考える薬剤師コムギ

SpaceXが上場した日、私の「宇宙開発ファンド」はどうなる?テーマ型をいつまで持つか問題

前回、ネットの口コミで買った「eMAXIS Neo 宇宙開発」と、その買付停止について書きました。 その続きのような形で、今回は宇宙投資にとって象徴的な出来事——SpaceXの上場を起点に、私の宇宙開発ファンドへの影響と、「テーマ型・アクティブをいつまで持つべきか」という、いずれ誰もが向き合う問題について書きます。 SpaceX上場という"ビッグニュース" 2026年6月12日、イーロン・マスク率いるSpaceXがNasdaqに上場しました。 ティッカーは「SPCX」。 その規模が桁外れでした。 公開価格は1株135ドル、調達額は約750億ドル(日本円で約12兆円)。 これは2019年のサウジアラムコを超え、史上最大のIPOです。 上場初日は公開価格を約19%上回る161ドルで取引を終え、企業価値は約1.75兆ドルという、米国市場の記録をことごとく塗り替える上場になりました。 「宇宙はもう遠い未来の産業ではなく、株式市場のメインテーマになった」——SpaceXの上場は、それを象徴する出来事だったと言えます。 私のような宇宙開発ファンドの保有者にとっても、無関係ではいられないニュースでした。 そもそもSpaceXは何の会社か——光と影 「宇宙企業」というイメージが強いSpaceXですが、上場時に公開された資料(S-1)を見ると、実態は3つの顔を持つ複合企業です。 事業 内容 収益性 Starlink(衛星通信) 世界中に衛星インターネットを提供 唯一の黒字・稼ぎ頭 ロケット打ち上げ Falcon・Starshipによる打上げ 赤字(Starshipに巨額投資) AI(xAI・Grok) 2026年にxAIを統合 最大の損失源 唯一の黒字事業がStarlinkで、2026年3月末時点で加入者は約1,030万人と、1年でほぼ倍増という驚異的な伸びを見せています。 一方で、ロケット事業は赤字、2026年に統合したAI事業(xAI)は巨額の現金を消費し続けており、SpaceX全体の累計赤字は約413億ドルにのぼります。 つまりSpaceXは「実績企業(Starlink)」と「壮大な期待(StarshipとAI)」が同居した銘柄。 1.75兆ドルという評価額の大部分は、まだ実現していない未来への期待値です。 夢は大きいが、足元の数字は厳しい。 投資対象として見るなら、その両面を冷静に見る必要があります。 「宇宙が盛り上がる」のに、私のファンドはむしろ逆風だった ここが今回いちばん意外なポイントです。 SpaceX上場で宇宙テーマが盛り上がれば、宇宙開発ファンドも当然プラス——と思いきや、実際は逆のことが起きました。 SpaceXの上場日には、投資家の資金がSpaceXに一気に吸い寄せられ、既存の宇宙関連株が軒並み売られたのです。 私の宇宙開発ファンドの組入上位銘柄であるロケット・ラボは、この日13%も急落しました。 いわゆる「サイフォン現象」です。 新しい巨大なストローが刺さると、周りのコップから一斉に中身が吸い上げられる。 SpaceXという史上最大の受け皿が登場したことで、これまで宇宙テーマに集まっていた資金が、そちらに流れてしまった。 「宇宙が盛り上がるニュース」が、既存の宇宙ファンドの中身にとってはマイナスに働く——この皮肉は、テーマ型投資のリアルを突いていると感じました。 SpaceXは私のファンドに組み入れられるのか? では、そのSpaceX自身が、いずれ私の宇宙開発ファンドに入ってくる可能性はあるのか。 これは保有者として気になるところです。 私の宇宙開発ファンドが連動するのは「S&P Kensho Space Index」。 AIが企業の開示資料を読み込み、米国の取引所に上場している世界中の宇宙関連企業を選定する指数です。 SpaceXはNasdaq上場で「米国上場」の条件を満たしましたし、宇宙企業であることは誰の目にも明らか。 ロジック上は有力な候補です。 タイミングのカギは、この指数のリバランス(銘柄見直し)。年2回、5月と11月に行われます。 SpaceXの上場は6月で5月の見直し後だったため、最短だと今年11月の見直しが最初のチャンス、という計算になります。 ただし関門がひとつ。 SpaceXは時価総額約1.75兆ドルに対し、市場で売買できる浮動株がわずか3〜5%しかありません。 多くの指数は最低限の浮動株比率や流動性を組入条件にしているため、ここが引っかかると採用見送りや組入比率の圧縮もあり得ます。 皮肉にも、私のファンドが買付停止になった理由(流動性)と、まったく同じ論点がSpaceX自身にも突きつけられているわけです。 なお、仮に採用されれば、買付停止中でもファンドの中身には自動で組み入れられます。 買付停止は"新規の投資家マネーの受付停止"であって、ファンドが指数に合わせて銘柄を入れ替える動きは止まらないからです。 つまり私が今持っている口数に、勝手にSpaceXのエクスポージャーが乗ってくる形になります。 大型IPOには歴史的な"クセ"がある もうひとつ、頭に入れておきたいデータがあります。 過去の超大型IPOは、上場後のパフォーマンスが冴えない傾向があるのです。 実際、米国の過去最大級のIPO銘柄10社を調べると、S&P500を上回るリターンを出せたのは3社だけ。 残りは指数に負けています。 「話題の大型上場だから買えば儲かる」という単純な図式は、データ上はむしろ否定されています。 これはSpaceXに直接投資する場合の注意点であると同時に、SpaceXを組み入れた指数・ファンドにも間接的に効いてくる話。 “宇宙=これから伸びる"という期待だけで突っ込むのは危うい、という冷静なブレーキになります。 ...

June 25, 2026 · 1 min
宇宙開発ファンドの買付停止に驚く薬剤師コムギ

eMAXIS Neo 宇宙開発のロマンと買付停止という"事件"|人気すぎて止まったテーマ型の宿命

今回はこれまでとは毛色の違う、テーマ型ファンド「eMAXIS Neo 宇宙開発」について。 お恥ずかしながら正直に白状すると、これは「これから宇宙が伸びる」というネットの口コミを見て、勢いで買ってしまった一本です。 そんな私が保有している間に、このファンドには"ある事件"が起きました。 新規買付の停止です。 今回はファンドの中身と魅力、そしてこの買付停止の本当の意味を整理します。 eMAXIS Neo 宇宙開発とはどんなファンドか eMAXIS Neoシリーズは、「破壊的イノベーション」をテーマにした三菱UFJアセットマネジメントのファンド群です。 その中の宇宙開発版が、このファンド。 2021年の設定以来、宇宙というロマンあふれるテーマで人気を集めてきました。 連動を目指すのは「S&P Kensho Space Index」という指数。 ここがユニークで、AIが膨大な企業の開示資料を読み込み、「宇宙に関連する言葉」が含まれているかを基準に、機械的に宇宙関連企業を抽出する仕組みです。 人間が「この会社は宇宙っぽい」と感覚で選ぶのではなく、AIが開示資料ベースで淡々と銘柄を拾う。 モメンタムファンドと同じく、ここでも"機械的な選定"が効いています。 組入銘柄は、米国の新興宇宙企業(NewSpace)が中心。 ロケット・ラボ(小型ロケット)、インテュイティブ・マシーンズ(月面着陸船)、プラネット・ラボ(地球観測衛星)といった最前線の企業に、ロッキード・マーチンやノースロップ・グラマンのような宇宙防衛の巨人も加わります。 基本スペック 数字で整理します。 項目 内容 連動指数 S&P Kensho Space Index 運用会社 三菱UFJアセットマネジメント 設定日 2021年 タイプ テーマ型インデックス(AI選定) 信託報酬(税込) 約0.792% NISA 成長投資枠の対象 為替ヘッジ なし 新規買付 2026年4月17日15時30分以降、停止中 信託報酬0.792%は、格安インデックスと比べれば高めですが、テーマ型としては標準的な水準です。 このファンドの魅力——成績は文句なしだった 正直、買った動機は不純でしたが、結果としての成績は素晴らしいものでした。 設定来のリターンは驚異的で、設定時の基準価額10,000円が、2026年4月時点で約53,000円。 数年で約5.3倍です。直近1年の騰落率も+140%超という、テーマ型ならではの爆発力を見せていました。 背景には、2025年に宇宙・防衛関連が地政学的緊張と防衛予算の増加で大きく買われたことがあります。 「これから宇宙が伸びる」という口コミは、少なくとも結果論としては当たっていた。 ゴールドプラスや金ファンド(私の保有で唯一マイナス)とは対照的に、こちらは流行りに乗って買って"結果としては良かった"一本でした。 そして起きた"事件"——買付停止 ところが、保有している間に思わぬニュースが飛び込んできました。 2026年4月17日15時30分をもって、新規買付と新規積立の受付が停止されたのです。 「販売停止」と聞くと、普通は「人気がなくなったのか」「何か問題が起きたのか」と身構えます。 でも、このケースはまったく逆でした。 停止の理由は、ひとことで言えば「人気が出すぎてお金が集まりすぎたから」。 ファンドの純資産は4月13日時点で約520億円、4月17日基準では約600億円まで膨らみました。 運用会社は「運用規模・運用効率・投資対象マーケットの流動性を総合的に勘案した結果」として、これ以上資金を受け入れると適切な運用が難しくなると判断し、入口を閉じたのです。 なお、停止されたのは新規買付と新規積立だけ。 換金(解約)、分配金の再投資、既存の積立による買付は通常どおり継続されます。 つまり、すでに持っている私のような保有者は、慌てる必要はありません。 なぜ「集まりすぎ」が問題になるのか——テーマ型の構造的弱点 ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。 普通、投資信託にお金が集まるのは良いことのはず。なぜ宇宙開発では「集まりすぎ」が問題になったのか。 答えは、投資対象である宇宙関連企業の多くが、まだ小型・中型の企業で、市場での流動性(取引のしやすさ)が低いからです。 宇宙産業は成長著しい分野ですが、上場企業の多くは歴史が浅く、日々取引される株数が限られています。 ...

June 24, 2026 · 1 min
モメンタム投資の仕組みを解説する薬剤師コムギ

モメンタム投資ってなに?SMT米国株式モメンタムファンドを買ってわかったこと

前回の記事で、米国の集中型ファンド「メガ10」と「S&P500トップ10」を比較しました。 今回は同じ米国株サテライト枠でも、ちょっと毛色の違う一本——アクティブ運用の「SMT米国株式モメンタムファンド(愛称:トレンドランキング・米国株)」について書きます。 “モメンタム投資"という考え方自体が面白いので、その紹介を兼ねて、買ってみた所感もまとめます。 モメンタム投資とは——「上がっているものは、もう少し上がりやすい」 モメンタム投資は、ひとことで言えば「直近で値上がりしているものに乗っかる」戦略です。 学術的には、Jegadeesh & Titman(1993)の論文で 「過去3〜12ヶ月で好調だった銘柄は、その後3〜12ヶ月もアウトパフォームしやすい」 という現象(モメンタム効果)が報告されて以降、ファクター投資の代表的な要素のひとつとされています。 バリュー、サイズ、クオリティと並ぶ"4大ファクター"のひとつです。 直感に反するように聞こえるかもしれません。 「割安なものを買え(バリュー)」と教わってきた人にとっては、「高くなってるものを買え」は逆向きの発想ですから。 でも実証データではこの効果が長年確認されており、ヘッジファンドや機関投資家も多用しています。 つまりモメンタム投資は、インデックス投資とは違う原理で動くファンドです。 S&P500やNASDAQ100のような「指数連動」ではなく、「ルールベースで勝ち馬を機械的に選び続ける」設計。 ここがこのファンドの本質です。 SMT米国株式モメンタムファンドの基本スペック まずは基本情報を並べます。 項目 内容 正式名(愛称) SMT 米国株式モメンタムファンド(トレンドランキング・米国株) 運用会社 三井住友トラスト・アセットマネジメント 設定日 2025年12月16日 タイプ アクティブファンド(モメンタム・ファクター投資) 銘柄選定 短期・中期・長期の株価上昇率に基づき機械的に選定 組入銘柄数 原則21銘柄 組入比率 均等配分(等金額) 銘柄入れ替え 年4回(2月・5月・8月・11月末基準で翌月実施) 信託報酬(実質・税込) 約0.77% 購入時手数料 最大3.3%(販社による、ネット証券はノーロード可) NISA 成長投資枠は対象(つみたて投資枠は対象外) 為替ヘッジ なし ここから読み取れる特徴は3つあります。 特徴①:短期・中期・長期の上昇率を組み合わせて銘柄選定 このファンドは、米国株式市場の中から「複数の期間でしっかり上昇している銘柄」を機械的にピックアップします。 短期だけでなく、中期・長期も見ることで、一時的なバブル銘柄や偶発的な上昇に飛びつかない設計になっています。 たとえば「3ヶ月だけ急騰したミーム株」は、長期で見るとパッとしないので選ばれにくい。 逆に「1年・3年通じて着実に上昇している企業」は、複数期間の基準を満たすので選ばれやすい。 複数のタイムフレームで篩にかけることで、モメンタム効果の質を上げているわけです。 特徴②:21銘柄・均等配分 選ばれた銘柄を、ほぼ均等の比率で持ちます。 ここはメガ10と同じ発想で、特定の超大型1〜2銘柄に偏らないようにする工夫です。 21銘柄それぞれを等しい金額で持つことで、特定銘柄に依存せず、各銘柄のリターンをフラットに享受しようという設計です。 時価総額加重だとAppleやNVIDIAの影響をモロに受けますが、均等加重なら個別銘柄リスクが分散されます。 特徴③:年4回の銘柄入れ替え ここがインデックスファンドとの最大の違い。 年4回(2月・5月・8月・11月末を基準に翌月)組入銘柄を見直します。 トレンドが変わって失速した銘柄は入れ替えで外され、新たに勢いが出てきた銘柄が組み入れられる。常に「今、勢いがある21銘柄」を持ち続ける設計です。 インデックスファンドの「年1回見直し」と比べても入れ替え頻度が高く、変化への追従性は高い。 この"機械的なドライさ"を象徴する出来事がありました。 2026年2月末の銘柄見直しでは、なんとエヌビディアやブロードコムが除外されたのです。 あれだけAIブームを牽引してきたNVIDIAですら、モメンタムの基準で見て勢いが相対的に落ちれば、容赦なく外される。 人間なら「NVIDIAは別格だから残そう」と忖度しそうなところを、ルールベースで淡々と入れ替える。 これがモメンタム投資の本質であり、好き嫌いが分かれるポイントでもあります。 このファンドのメリット 私がこのファンドに魅力を感じたポイントを挙げます。 ...

June 23, 2026 · 1 min
メガ10とトップ10を比較する薬剤師コムギ

ニッセイ・Sメガ10とTracers S&P500トップ10、両方買ってみた|似てるようで違う2本を比較レポート

最近話題の"米国上位10銘柄集中型"ファンド、私は気になって両方買ってみました。 **「ニッセイ・S米国グロース株式メガ10インデックスファンド(以下メガ10)」と「Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)(以下トップ10)」**です。 一見すると似たような商品ですが、買って保有してみると設計思想がけっこう違うことに気付きました。 今回はこの2本を中立に比較したレポートをまとめます。 2本に共通する魅力——なぜ「トップ10集中型」を選んだか 両方とも、ざっくり言えば「米国の超大型グロース企業10社に集中投資する」設計のファンドです。 S&P500やNASDAQ100のような分散型ではなく、勝ち馬中の勝ち馬だけに賭けに行く。 私が興味を持った理由はシンプルで、ここ数年の米国株市場の上昇は事実上、上位10銘柄前後(マグニフィセント・セブン的な顔ぶれ)が牽引してきたから。 それなら、その10銘柄に絞ったほうが効率的では?という発想です。 ただし「似た発想」でも、設計に踏み込むと違いがけっこう出てきます。 ファンドの基本スペック比較 まず数字で並べてみます。 項目 ニッセイ・Sメガ10 Tracers S&P500トップ10 連動指数 S米国グロース株式メガ10指数 S&P500トップ10指数 銘柄数 10銘柄 10銘柄 加重方式 均等加重(等金額) 時価総額加重 銘柄見直し 定期見直し 年1回(毎年6月) 信託報酬(税込) 0.385% 0.10725% 設定日 2025年11月 2024年5月 NISA成長投資枠 ○ ○ NISAつみたて投資枠 × × 数字を並べるだけでも、「同じ10銘柄集中でも、コストも加重も全然違う」のが見えてきます。 違い①:銘柄選定の"母集団" トップ10は、S&P500の中から時価総額上位10銘柄を選びます。 母集団がS&P500なので、グロースもバリューも含めた米国大型株500社の中での上位10社。 メガ10は、米国市場のグロース株(成長株)の中から時価総額上位10銘柄。 最初からグロース寄りに絞った母集団です。 実際の構成銘柄は両方ともAppleやMicrosoft、NVIDIA、Alphabet、Amazon、Meta、Tesla、Broadcomあたりが顔を揃えるので、見た目はかなり似ます。 ただし、もし将来的に巨大化したバリュー寄り企業(例えばエネルギーや金融の超大型株)が現れた場合、トップ10には入ってもメガ10には入らない、という違いが出る可能性があります。 違い②:加重方式——ここがいちばん大きい これが私の感覚としては一番効いてくる違いです。 トップ10は時価総額加重。 つまり最大手のApple、Microsoft、NVIDIAあたりに比率が大きく寄ります。 S&P500の縮図をそのまま濃縮したような構造で、特定の超巨大企業の動きにポートフォリオが引っ張られます。 一方のメガ10は均等加重。 10銘柄それぞれを10%ずつ持つ設計です。 Teslaも、相対的に小さめの銘柄も、Appleと同じ比率。 「上位10社の中での偏りを排除する」考え方です。 これが何を意味するかというと、 トップ10は超大型1〜3社が爆騰すれば大きく伸びる(逆に1社が崩れると痛い) メガ10は10社全体のバランスで動く(個別銘柄リスクが分散される) 過去の上昇相場ではトップ10のような時価総額加重型のほうがパフォーマンスが良かった局面が多いですが、相場が変わったときの挙動は変わる可能性があります。 違い③:信託報酬と運用実績 地味だけど見過ごせない違いです。 信託報酬はトップ10が0.10725%、メガ10が0.385%。 約3.5倍の差があります。 長期保有を前提とするなら、ここは効きます。 ただしメガ10は2025年11月設定の新しいファンドなので、運用実績がまだ短い。 ...

June 21, 2026 · 1 min
ゴールドプラスの含み損に悩む薬剤師コムギ

金高騰につられてゴールドプラスを買った話|S&P500・NASDAQ単独に勝つ条件

「金が史上最高値を更新」というニュースが流れていた時期に、私は"ゴールドプラス"という投資信託を買いました。 あれから時間が経ち、ふと他の投資信託と含み益を比べてみたら、想像以上に差がついていて——。 今回は、ゴールドプラスの仕組みとメリットを整理しつつ、自分が買って気づいたこと、そして「単独指数に勝つための条件」を正直に書いていきます。 ゴールドプラスとはどんな投資信託か ゴールドプラス(Tracersシリーズが代表的)は、ひとことで言うと「株式と金、両方に同時に投資する」投資信託です。 ポイントは資金効率。先物を活用することで、1万円の投資で「米国株式に1万円ぶん+金に1万円ぶん」、合計2万円相当(純資産の200%)のエクスポージャーを取ります。普通なら2万円必要なところを、1万円で両取りしようという設計です。 種類としては主に2つあります。 商品名 株式部分 金部分 S&P500ゴールドプラス S&P500(米国大型株500社) 金先物 NASDAQ100ゴールドプラス NASDAQ100(米国ハイテク中心100社) 金先物 私はこのどちらも購入しました。 ゴールドプラスのメリット 買った当時、私が魅力に感じていたのは次の3点でした。 ひとつめは資金効率の良さ。前述のとおり、少ない元手で株と金の両方にフル投資できます。 ふたつめは分散効果。金は株式と値動きの相関が低く、「有事の金」と呼ばれるように、株が下がる局面で逆に買われることがあります。株式の弱点を金が補ってくれる、というのが理屈です。 みっつめは低コスト。信託報酬は年0.2189%(Tracers NASDAQ100ゴールドプラスの場合)と、レバレッジ型としてはかなり安い水準です。 ここまで読むと「いいことづくめ」に見えます。私もそう思って買いました。 私が買った理由と、現在の結果 正直に書きます。 私がゴールドプラスを買った動機は、分散ヘッジでも緻密な戦略でもありませんでした。 ちょうど金の高騰が連日ニュースになっていた時期で、「これは金を持っておくべきなのでは」と思ったから。つまり、上がっている金に乗っかった形です。 同じ時期に、純粋な金(ゴールド)ファンドも一緒に買いました。 それから時間が経ち、保有している投資信託の含み益をふと並べて比較してみたところ、こうなっていました。 保有ファンド 単独指数との差 S&P500ゴールドプラス S&P500単独より 約10%劣後 NASDAQ100ゴールドプラス NASDAQ単独より 約20%劣後 金(ゴールド)ファンド 保有する投資信託の中で唯一のマイナス 同じ時期に買ったのに、ゴールドプラスは株式単独に明確に負けている。そして金ファンドに至っては、ただひとつ含み損を抱えている。 理由はシンプルで、購入後に金が伸び悩んだからです。 ゴールドプラスは「株式100% + 金100%」なので、金部分が振るわなければ、その分だけ株式単独に負けます。私は金が一番盛り上がっていたタイミング、つまり相対的な高値圏で買ってしまったわけです。 ゴールドプラスがS&P500・NASDAQ単独に勝つ条件 ここが今回いちばん伝えたいところです。ゴールドプラスが単独指数に勝つには、明確な条件があります。 結論から言うと「金部分がプラスのリターンを出すこと」。これに尽きます。 ゴールドプラスは「株式100% + 金100%」の構造なので、株式部分のリターンは単独指数とほぼ同じ。差がつくのは丸ごと金部分です。さらに、金は先物で持つためファイナンスコスト(おおまかに米国の短期金利、現状4〜5%程度)がかかります。 つまり、 金がしっかり上がる → 株式単独に勝てる 金が横ばい〜下落 → コスト分も含めて株式単独に負ける という非常にハッキリした構図になっています。 過去のシミュレーションが好成績だったのは、長く続いた金の上昇相場をまるごと捉えていたから。逆に言えば、ゴールドプラスを買うということは「これから先も金が強い相場が続く」という賭けとセットなのです。 金に強い確信があるなら合理的。でも、私のように「ニュースを見て何となく」では、その前提が抜け落ちていました。 振り返り——私に必要な投資信託だったのか 長期投資のつもりで、いろいろな投資信託を買ってきました。でもゴールドプラスと金ファンドについては、改めて考えると「私の投資方針に本当に必要だったのか」と疑問が湧いています。 私が株式インデックスに求めているのは、長期で世界経済・米国経済の成長に乗ること。一方でゴールドプラスは、そこに「金の相場観」という別の賭けを上乗せする商品でした。 その相場観を私は持っていなかった。ニュースの熱気に乗っただけだった。これが正直な反省点です。 近いうちに売却するかどうか、今まさに迷っています。金が弱い今は相対的な底値圏の可能性もあり、売るなら一括ではなく数回に分けてタイミングを慣らそうか、とも考えています。 ただ、ひとつ確かに言えるのは——「上がっているニュースを見て買う」のは、私にとって良い投資判断ではなかった、ということ。これは高い授業料でしたが、書き残しておく価値のある学びだと思っています。 ゴールドプラスが向いている人・向かない人 ここまでを踏まえて、私なりに整理すると次のようになります。 ...

May 28, 2026 · 1 min
NISAと特定口座の使い分けを考える薬剤師コムギ

NISAと特定口座の使い分け|薬剤師(投資初心者)が学んだこと

投資を始めて約4ヶ月。 今回はNISA口座と特定口座の使い分けについて、自分なりに考えていることを書いてみます。制度の細かい解説は他のサイトでたくさん紹介されているので、ここでは「私はこう使ってる」という体験を中心にお伝えします。 NISAと特定口座、ざっくり何が違う? 細かい話に入る前に、2つの口座の違いをざっくり表にまとめておきます。 NISA口座 特定口座 運用益への税金 非課税(0円) 約20%課税される 投資できる金額 年間の上限あり 上限なし 確定申告 不要 「源泉徴収あり」を選べば原則不要 向いているもの 長期で持つ投資信託など NISA枠を超えた分・個別株 いちばん大きな違いは税金です。 たとえば10万円の利益が出たとき、特定口座だと約2万円が税金で引かれますが、NISA口座ならまるごと手元に残ります。だからこそ「まずはNISAから埋める」のが基本になるわけですね。 ※ここでの税率や制度はおおまかな目安です。最新の制度内容は金融機関や公式情報でご確認ください。 私の使い分け シンプルに分けるとこんな感じです。 NISA口座:投資信託メイン 特定口座:個別株メイン(投資信託も少し) NISAは非課税枠が決まっているので、長期で持ち続ける投資信託に充てています。一方、個別株は売買のタイミングを見ながら動かすことが多いので、特定口座で持つようにしています。 これから始める方へ ひとつだけ補足を。 これから投資を始める方は、まずはNISAだけでスタートするのがおすすめです。 NISAは運用益が非課税になるという大きなメリットがあるので、限られた資金を活かすには非課税枠から優先的に使うのが基本の考え方とされています。 私のように特定口座も併用するのは、NISA枠に加えてさらに投資したい場合の選択肢、という位置づけがいいかなと思います。 最初は知らない言葉だらけ 始めた頃は、知らない言葉が次々と出てきて混乱しました。当時の私が「これ何…?」とつまずいた言葉を、いま振り返って簡単にまとめておきます。 再投資型/受取型:投資信託の分配金を、そのまま再投資するか、現金で受け取るか。長期で増やしたいなら再投資型を選ぶ人が多いです 指値(さしね)/成行(なりゆき):指値は「この値段になったら買う」と価格を指定する注文、成行は「値段は問わず今すぐ買う」注文 約定(やくじょう):注文が成立すること。「約定しました」=売買が成立した、という意味 取引時間:株は平日の決まった時間だけ売買できる一方、投資信託は1日1回の基準価額で取引される——など、商品によってルールが違います 投資をしている人にとっては当たり前の言葉でも、初心者には全部初耳。最初の壁はここだなと感じました。でも、ひとつひとつ調べていけば必ず慣れるので、最初から完璧に覚えようとしなくて大丈夫です。 個別株、買うタイミングはいまだに難しい 特定口座で個別株も買っていますが、買うタイミングはいまだによくわかりません。 「下がったときに買えばいい」と頭ではわかっていても、本当にここが底なのか、もっと下がるのか、判断がつかない。プロでも難しいと言われるのだから、初心者の私が悩むのは当然なのかもしれません。 それでも実際にやってみることが一番の学習になると思って、少しずつチャレンジしています。 背中を押してくれた考え方 投資を始めたての頃、いくつか本も読みました。 その中で印象に残っているのが、ロバート・キヨサキ氏の著書で語られていた「正しいかどうかを最初から心配するより、まず始めてみることが大事。少額でも自分のお金を投じると学習効率が上がる」という趣旨の考え方でした。 これは本当にその通りだと感じています。本を読んで知識を入れるのと、実際にお金を動かすのとでは、得られる学びの濃さがまったく違いました。 少額でも自分のお金が動いていると、ニュースの見方も変わるし、経済の仕組みへの興味もぐっと深まります。 まとめ NISAは長期保有の投資信託、特定口座は個別株。これが今の私の使い分けです。 投資を始めた頃は知らない言葉だらけで戸惑いましたが、実践しながら学ぶスタイルが自分には合っていたと思います。完璧な知識を身につけてから始めようとしていたら、いつまでも始められなかったかもしれません。 これから投資を始める方や、私と同じく勉強中の方の、何かのヒントになれば嬉しいです。今後はもう少し具体的に、買っている銘柄や考え方についても書いていきたいと思います。 💰 投資口座・投資スクールを選ぶなら ▶ DMM 株 日本株・米国株・NISAに対応。アプリで手軽に取引でき、ポイントも貯まる証券口座。 ▶ Financial Academy(株式・FX投資スクール) 株式投資・外貨・FXが学べる投資スクール。無料セミナーから気軽に始められる。 ※ 本記事にはPR・紹介リンクを含みます。 ...

May 11, 2026 · 1 min
貯金だけの日々を振り返る薬剤師コムギ

銀行口座だけで何年も過ごした私がNISAを始めた理由

銀行口座に貯金するだけで、何年も過ごしていました。 証券口座すら、ずっと開設できていませんでした。 NISAをついに始めたのは2026年のことです。始めるまでに時間がかかった理由は、「怖かった」でも「お金がなかった」でもありません。正直に言うと、考えるのが面倒だったのだと思います。 貯金はしていた。でもそれだけだった。 社会人になって数年が経ったころ、周りからNISAという言葉を聞くようになりました。「そろそろ始めないと」という気持ちはどこかにありました。 でも——そこで止まっていました。 地方女性薬剤師コムギ 「NISAかー。なんか難しそう。証券口座って何から始めればいいんだろう…まあ今度でいいか」 毎月給料が入るたびに銀行口座に貯金して、それで安心して、特に何もしないまま時間が過ぎていきました。証券口座の開設すら、ずっと先送りにし続けていました。 動かなかった本当の理由 なぜ動けなかったのか。しばらく自分に聞いてみて、気づいたことがあります。 お金や将来のことを考えるのは、エネルギーがいる。 それを、ずっと避けていたんだと思います。 心のどこかに「自分は投資しなくてもいいんじゃないか」「薬剤師だし、貯金していれば大丈夫」という気持ちがありました。根拠のない安心感のようなもの。 インフレのことも、物価が上がり続けていることも、頭ではなんとなくわかっていました。でも、「じゃあ自分がどうすればいいか」まで考えるのが、正直しんどかった。 曖昧にごまかし続けていた——それが一番正直な言い方です。 スーパーに行くたびに感じていた違和感 動けないまま時間が過ぎていく中で、日常のある場面が気になり始めました。 スーパーで、値段が上がっていること。 去年と同じものを買っているはずなのに、レジでの合計額がなんとなく増えている気がする。食品の値上げのニュースも、気のせいかひんぱんに目に入るようになった。 「正直、どれくらい貯金したら安心なんだろう」 漠然とした問いが、頭に残るようになりました。 調べてみてわかったのは、貯金がまずいわけではないけれど、物価が毎年上がる時代に、お金をただ置いておくだけでは実質的に目減りしていくということでした。 比較 年利(目安) 銀行普通預金 約0.02% 近年の物価上昇率 約2〜3% インデックス投資(長期平均) 約5〜7% 地方女性薬剤師コムギ 「貯金してるだけだと、実質的には減ってるってこと…?じゃあどうすれば…」 この表を見て「なるほど」とは思ったけれど、それでもすぐには動けませんでした。 「今年こそ」ではなく、「もうやろう」と思えた瞬間 変わったのは、家族や周りから「NISA始めたほうがいいよ」と言われた会話がきっかけでした。 「始めてないんですよね、口座は持ってるんですけど」と答えた自分の言葉が、なんだか恥ずかしく感じました。口座を開いて何年も何もしていないことを、改めて自覚した瞬間でした。 「今年こそ始めよう」は何度も思っていた。でもこのときは「もうやろう」に変わっていました。 実際に始めたこと 2026年から、つみたて投資枠でNISAをスタートしました。 最初に選んだのはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、通称オルカンです。 選んだ理由は単純で、「一番シンプルで、手数料が低くて、難しく考えなくていい」と感じたからです。 毎月少額から積み立てを設定して、あとは基本的に触らない。それだけです。 NISAで何を買ったか、選んだ理由の詳細はこちらで書いています。 NISAで何を買う?薬剤師がオルカンを選んだ理由 SP500とオルカン、どっちがいい?薬剤師が比較した結果 「まだの人」へ 地方女性薬剤師コムギ 完璧に理解してから、じゃなくていい。やりながら覚えていけばいい。私もそうでした。 この記事を書いたのは、「始めたいけど動けない」という気持ちがとてもよくわかるからです。 お金や将来のことを考えるのは、本当にエネルギーがいる。みんな忙しいし、仕事で疲れている。「また今度」になるのは、当たり前だと思います。 でも、銀行口座に貯金するだけで何年も過ごしてきた私が言えることがあるとすれば、 「完璧に理解してから」じゃなくていい。 少しだけやってみて、続けながら覚えていけばいい——そう思えるようになりました。 読んでくれたあなたが、少しだけ動いてみようと思えたなら嬉しいです。 💰 投資口座・投資スクールを選ぶなら ▶ DMM 株 日本株・米国株・NISAに対応。アプリで手軽に取引でき、ポイントも貯まる証券口座。 ▶ Financial Academy(株式・FX投資スクール) 株式投資・外貨・FXが学べる投資スクール。無料セミナーから気軽に始められる。 ※ 本記事にはPR・紹介リンクを含みます。 ...

April 25, 2026 · 1 min
個別株の含み損に頭を抱える薬剤師コムギ

個別株で200万円超の含み損を経験した薬剤師の失敗談と学び

私はNISAを満額でインデックス投資に充てながら、特定口座で個別株も運用しています。 結論から言うと、個別株ではかなり失敗しています。 知識ゼロのまま始めた 投資を始めた頃、「早く始めたほうがいい」という焦りだけがありました。 チャートの読み方も、企業分析の仕方も、ほとんど知らないまま米国株を買っていました。選んだ理由は「なんとなく有名そうな企業だから」。今思えば、最も危険な買い方です。 含み損200万円超を経験した イラン情勢が悪化したタイミングで、保有していた銘柄が一気に下落しました。 状況 内容 きっかけ 地政学リスクの高まりによる市場下落 最大下落率 保有銘柄で最大−35%超 最大含み損 200万円超 精神的影響 ポートフォリオを見るのが怖くなった 見ているだけで気分が落ち込む日もありました。「なぜこの株を買ったんだろう」と後悔する日々でした。 含み損を抱えたときの判断 含み損を抱えたとき、一番難しいのは「売るか、持ち続けるか」の判断です。 「このまま下がり続けるのか」「待てば戻るのか」が全くわかりません。 そのとき、ひとつの考え方に落ち着きました。 「売るときにプラスならいい。短期の変動に振り回されない」 長期で持ち続けることを決め、売らずに保有し続けました。 インデックス投資が「保険」になった 個別株が大きくマイナスだった時期も、NISAのインデックス投資はプラスを維持していました。 これが精神的な支えになりました。「個別株は失敗しているけど、インデックスは育っている」という安心感があったからこそ、パニック売りせずに済みました。 インデックス投資を軸に据えてから個別株を始めることの重要性を、失敗を通じて実感しました。 → NISAで何を買う?薬剤師がオルカンを選んだ理由 最近ようやくトータルプラスへ 紆余曲折ありましたが、最近になってようやくトータルでプラスに転じました。 時間が解決してくれた部分も大きく、「長期投資は時間を味方にする」という原則を体感しました。 失敗して得たもの 個別株で失敗したことで、逆に得たものもあります。 ニュースが「自分ごと」になった:保有銘柄に関わるニュースを真剣に読むようになった 世界情勢への関心が高まった:地政学・金融政策が株価に直結することを学んだ 企業と社会のつながりが見えた:薬局で扱う薬と製薬会社の株が繋がった 投資は「お金を増やす手段」であると同時に、**「視野を広げる勉強の場」**になっています。 → 医療現場から見る製薬株|マンジャロが広がる現場で感じること 個別株を始めるならインデックスが安定してから 失敗を経験した今、同じように投資を始めたい薬剤師の方に伝えたいことがあります。 まずNISAでインデックス投資を始める 積立設定を完了させ、自動で動かす 余裕資金が出てきたら個別株に少額チャレンジ 個別株は楽しいですが、精神的なコストも大きいです。インデックスを軸に据えてから始めるのが、長く続けるコツだと感じています。 薬剤師でも投資が必要な理由|安定職でもお金の不安が消えなかった話 貯金だけでいいの?薬剤師がNISAを始めた理由と最初にやったこと SP500とオルカン、どっちがいい?薬剤師が比較した結果 薬剤師が投資を始めるなら何から?口座開設からNISAスタートまでの手順

April 18, 2026 · 1 min