掛け持ちで働く薬剤師にとって、避けて通れないのが確定申告です。

私はこれまで税理士さんにお任せしていたのですが、昨年、初めて自分でe-Taxを使って申告しました。

今回は、掛け持ち薬剤師に確定申告が必要になる理由と、実際に自分でやってみた体験を書いていきます。

「掛け持ちを始めたけど、税金まわりがよく分からない」という方の参考になれば嬉しいです。

なぜ掛け持ち薬剤師は確定申告が必要なのか

会社員や1ヶ所勤務のパートなら、職場の年末調整で税金の精算が完結します。

だから「確定申告なんてやったことがない」という薬剤師さんがほとんどのはず。

でも、掛け持ちを始めると事情が変わります。

理由はシンプルで、年末調整は1ヶ所でしかできないから。

私のように複数の薬局から給与をもらっていると、メインの職場で年末調整をしても、2ヶ所目以降の給与は精算されないまま残ります。

2ヶ所目以降の給与は源泉徴収の税率が高めに設定されている(いわゆる乙欄)ことも多く、全部の収入を合算して、確定申告で正しい税額に計算し直す必要があるのです。

つまり掛け持ち薬剤師にとって確定申告は、「やったほうがいい」ではなく基本的に必須の手続き

逆に、払いすぎた税金が返ってくるケースもあるので、義務というより「精算の場」と考えたほうが気が楽です。

税理士任せだった私が、自分でやってみることにした

私はこれまで、確定申告は税理士さんにお願いしていました。

正直、「自分でやるのは難しそう」というイメージが強かったからです。

でも、このブログでお金のことを発信するようになって、「自分の税金の中身を、自分で分かっていないのはどうなんだろう」と思うようになりました。

それで昨年、思い切って自分でe-Tax(国税庁のオンライン申告システム)に挑戦してみたのです。

e-Tax申告に必要だったもの

私が用意したのは、主にこれだけです。

用意するもの 備考
マイナンバーカード e-Taxのログインに使う
スマートフォン カードの読み取りに使う
源泉徴収票(全職場分) 掛け持ち先すべてから受け取る
ふるさと納税の寄附データ 私は寄附金控除も申告

掛け持ち薬剤師ならではの注意点は、源泉徴収票を勤務先の数だけ集めること。

正直に言うと、私の場合はこの書類集めが一番大変でした

定期的に勤務している薬局だけでなく、スポットで働いた薬局の分まで必要になるからです。

スポット先は勤務が終わると接点がなくなるので、源泉徴収票をきちんと受け取れているか、意識して確認する必要がありました。

ふるさと納税の寄附金受領証明書も、寄附した自治体ごとに届くので、揃えるのはなかなか骨が折れます。

年末〜年明けに届く書類は、専用のファイルなどにまとめて「申告書類はここに全部入れる」と決めておくのがおすすめです。

実際の流れ:思っていたより「入力するだけ」だった

大まかな流れはこうでした。

  1. 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセス
  2. マイナンバーカードとスマホでログイン
  3. 源泉徴収票の内容を、職場の数だけ入力
  4. ふるさと納税などの控除を入力
  5. 計算された税額を確認して、そのまま送信

やってみて感じたのは、書類さえ揃ってしまえば、あとは「画面の案内に沿って、源泉徴収票の数字を写していく」作業だということ。

初めてなので入力項目の意味が分からず手が止まる場面もありましたが、案内に沿ってひとつずつ進めていけば、初めてでも何とかたどり着けました

税額の計算は全部システムがやってくれるので、自分で税法を理解している必要はありません。

税務署に行く必要も、書類を郵送する必要もなし。

振り返ると、大変だったのは申告作業そのものより、スポット先も含めた書類集めのほうでした。

自分で申告して分かったメリット

自分でやってみて感じたメリットは3つあります。

1つめは、自分の収入と税金の全体像がつかめること。

どの職場からいくらもらって、税金がいくらで、何の控除が効いているのか。

お任せしていた頃は見えていなかった数字が、全部自分ごとになりました。

年収1,000万円を目指すうえで、これはとても大きな変化です。

2つめは、控除の意識が変わること。

ふるさと納税やiDeCoといった「所得控除」の効き方が、申告画面で税額が変わるのを見ると実感として理解できます。

3つめは、費用がかからないこと。

e-Tax自体は無料です。

掛け持ち薬剤師が気をつけたいこと

最後に、注意点もまとめておきます。

  • 申告期間は原則2月16日〜3月15日。源泉徴収票は早めに揃えておく
  • スポット勤務先の源泉徴収票も忘れずに。発行されない場合は遠慮せず催促してOK
  • ふるさと納税をしている人は、確定申告で寄附金控除も忘れずに(ワンストップ特例は確定申告をすると無効になります)
  • 不明点は税務署の相談窓口や国税庁のチャットボットも使える

ちなみに私は今年から、特定口座での運用やiDeCoも新たに加わりました。

来年の確定申告はまた景色が変わりそうなので、そのときの実体験も改めてレポートしようと思います。

※税金の取り扱いは個々の状況によって異なります。本記事は私個人の体験をまとめたものであり、正確な情報は国税庁のサイトや税務署、税理士等の専門家にご確認ください。


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